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園子温×ART-SCHOOL“歯ギシリ”コラボで終宴

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「木下理樹×園子温presents ART-SCHOOL×園子温BAND(Revolution Q)映画『ラブ&ピース』完成記念祭」でのRevolution Qのステージの様子。(撮影:折井康弘)

「木下理樹×園子温presents ART-SCHOOL×園子温BAND(Revolution Q)映画『ラブ&ピース』完成記念祭」でのRevolution Qのステージの様子。(撮影:折井康弘)

9月30日に東京・LIQUIDROOMにてライブイベント「木下理樹×園子温presents ART-SCHOOL×園子温BAND(Revolution Q)映画『ラブ&ピース』完成記念祭」が開催された。

映画監督・園子温と映画好きとして知られるART-SCHOOLの木下理樹(Vo, G)が主催したこのイベントは、2015年に公開予定の映画「ラブ&ピース」の完成を記念して行われたもの。同映画の劇中バンドRevolution Qは6月に東京・新宿LOFTで行った石崎ひゅーいとの対バンライブ同様に、主人公・鈴木良一を演じる長谷川博己(Vo)に代わって園子温がボーカルを担当し、内藤愁(G)役の奥野瑛太(HELクライム)、デッド(B)役の長谷川大、ネガ(Dr)役の谷本幸優、ジェーン(Key)役のIZUMIとともに5人編成で出演した。

園に呼び込まれてステージに現れたRevolution Qメンバーは、手始めに観客からお題を募って即興で楽曲を披露。「SMAP」「裸でプール、真夏のプール」といったテーマに園子温が独特のキワドい歌詞をつけて歌い、会場の笑いを誘った。

その後Revolution Qは「ラブ&ピース」の劇中歌である「ピカドン」や「ラブ&ピース」を演奏。序盤から飛ばしっぱなしの園は息を切らしながら椅子に座り、「なんと明日クランクインです」と、さらなる次回作の撮影が始まることを明かした。そして“暗めの曲”「スーサイドキス」を歌唱したあと、「だから俺言ったんだよ、ボーカルはリハーサル入れないでくれって……」と園は疲れた様子を見せる。2度目の即興曲のコーナーを経て「奇妙なサーカス」の劇中歌「名前のない仔犬」に突入すると、この日最初のゲスト・テンテンコが登場。テンコは園に代わり高らかに同曲を歌い上げた。

テンコとともに詩集「東京ガガガ」収録「スカル」のポエトリーリーディングを披露したRevolution Qは、もう1人のゲストである真野恵里奈を呼び込む。「ラブ&ピース」に出演していることから今回ゲストとして参加することとなった真野はRevolution QとテンコとともにJ-POPを皮肉ったポップナンバー「絆」を歌唱。さらにサイボーグかおりも登場し、「全力歯ギシリ」と2度目の「ラブ&ピース」をにぎやかに演奏すると、「ありがとう! 今日で解散します!」と言い残してステージをあとにした。

後攻のART-SCHOOLは「サッドマシーン」と「real love / slow dawn」の2曲でアグレッシブにライブの口火を切る。その後バンドは「MISS WORLD」「エイジ オブ イノセンス」などの初期ナンバーを激しい演奏で届けていき、会場の熱気を一気に上昇させた。

木下の「皆さんいい感じですか? いい感じだったら『いいとも!』って言ってもらえますか?」というユルいMCののち、彼らはゲストのUCARY VALENTINEとともに「Warter」「YOU」「フローズンガール」でさわやかなアンサンブルを響かせる。歌い終えると木下は「Revolution Qと対バンできて本当にうれしくて、袖でずっと爆笑しながら観てたんですよ。これはすごいなと思って。園さんつらそうだったから大丈夫かな、死ぬんじゃねえかなと思ったんですけど(笑)」と競演できたことへの喜びを語った。

終盤ART-SCHOOLは戸高賢史(G)の豪快なギターフレーズと木下の切り裂くような歌声がぶつかり合った「スカーレット」、中尾憲太郎(B)の骨太なベースと藤田勇(Dr)のパワフルなビートが会場を揺らした「UNDER MY SKIN」などライブアンセムを連発。熱狂するフロアに「FADE TO BLACK」を叩きつけ、「あと10秒で」を送ったところでART-SCHOOLのステージはフィニッシュを迎えた。

アンコールに応えて再び舞台に現れたART-SCHOOL。チューニングをしながら木下が「みんな覚えてますよね?『全力歯ギシリ』。僕ら死ぬほど練習したんですよ」と発言すると、予想外の展開に観客から大歓声が湧き上がる。木下に「監督!」と呼び込まれた園を筆頭にこの日ステージに登場したメンバーが勢揃いすると「全力歯ギシリ」をART-SCHOOLの演奏で歌うことに。パフォーマンス中に園は木下が「ラブ&ピース」に出演していることを明かし、木下はその情報に「5秒間くらいです」と補足した。一瞬でカオスと化した「全力歯ギシリ」を終えて出演者たちが袖へと捌けていく中、木下は「このイベントやってよかったです。ハートが強くなりました」と感想を述べて、スペシャルな一夜を締めくくった。

「木下理樹×園子温presents ART-SCHOOL×園子温BAND(Revolution Q)映画『ラブ&ピース』完成記念祭」
2014年9月30日 東京LIQUIDROOM セットリスト

Revolution Q

・即興お題曲(「SMAP」「裸でプール、真夏のプール」)
01. ピカドン(「ラブ&ピース」劇中歌)
02. ラブ&ピース(「ラブ&ピース」劇中歌)
03. スーサイドキス(「自殺サークル」劇中歌)
・即興お題曲(「息を飲む」「愛知県豊橋市」)
04. 名前のない仔犬(「奇妙なサーカス」劇中歌)
05. The Wall(「地獄でなぜ悪い」劇中歌)
・ポエトリーリーディング「スカル」
06. 絆(「ラブ&ピース」劇中歌)
07. 全力歯ギシリ(「地獄でなぜ悪い」劇中歌)
08. ラブ&ピース(「ラブ&ピース」劇中歌)

ART-SCHOOL

01. サッドマシーン
02. real love / slow dawn
03. Promised Land
04. MISS WORLD
05. エイジ オブ イノセンス
06. 欲望の翼
07. Warter
08. YOU
09. フローズンガール
10. 革命家は夢を観る
11. その指で
12. RocknRoll Radio
13. スカーレット
14. UNDER MY SKIN
15. FADE TO BLACK
16. あと10秒で
<アンコール>
17. 全力歯ギシリ with Revolution Q

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