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「エルネスト」オダギリジョー、決意を持って臨んだ主演作は「革命みたいだった」

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「エルネスト」世界最速試写会にて、左からオダギリジョー、阪本順治。

「エルネスト」世界最速試写会にて、左からオダギリジョー、阪本順治。

エルネスト」の世界最速試写会が、本日9月13日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、主演のオダギリジョーと監督の阪本順治が登壇した。

本作は、キューバの革命家チェ・ゲバラのゲリラ隊に参加した実在の日系人医学生・フレディ前村の姿を描いた日本とキューバの合作映画。試写会には本作のスペシャルサポーター約100人がゲバラ風のコスチュームに身を包んで集結しており、阪本は会場を見渡し「今日は何かの集会ですか?」と問いかける。そして先日カリブ海の島々をハリケーンが直撃したことに触れ、「僕らがロケした場所も腰まで浸かっているようで。心配しております」と口にした。

前村役のオダギリは「映画の話を聞いたときから出演したい気持ちがマックスだった」と振り返る。その理由を「20年も芝居をやってると甘えや慣れがつきまとうが、そういうものをすべて排除して取り組まないと乗り越えられない、高いハードルが見えていた。初心に戻してもらう意味でも必ず乗り越えようと思って、出たいですと答えました」と説明。本作を鑑賞する初めての観客であるサポーターたちに向け、「緊張しています。慣れや甘えはよくないですが、皆さんには甘い感じで感想を話していただけたら(笑)」と笑顔で伝えた。タイトルの「エルネスト」は「真剣」という意味を持つ言葉であるが、阪本は「言語学に詳しい人に聞いたらもう少し深い意味があったんです」と前置きし、「目的を決めたうえでの“真剣”」という意味が込められていると語る。そして「『目的を決める』という部分のほうが大事だと僕は思います。そこも含めてこの映画を観ていただきたい」と観客に伝えた。

劇中でスペイン語を話すため、撮影前に猛特訓したというオダギリ。苦労を明かしつつ、「こういう機会をいただき、僕にとっては革命みたいでした。今の日本映画界でこういう映画を作ること自体が革命のようだと感じたので、戦い抜こうという気持ちが強かったです」と回想する。阪本はオダギリの努力を受け、「最初の撮影で彼のスペイン語を聞いたとき、これが僕らにとってのフレディだと確信できた」と絶賛し、「僕もスペイン語を学ぼうとしていたけど、途中で頓挫したのでオダギリくんが何しゃべってるのか全然わからなかったです(笑)」と冗談交じりに語った。

終盤にはキューバの戦士たちが戦勝を祝うカクテルとして広まったキューバリブレの入った樽が用意され、オダギリと阪本が鏡割りを実施。2人はグラスを持ち、「もうさんざん飲みましたよ!」と撮影の日々を振り返りながら乾杯した。

「エルネスト」は10月6日より東京・TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。

(c)2017 "ERNESTO" FILM PARTNERS.

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