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「エルネスト」オダギリジョーと阪本順治、チェ・ゲバラへのリスペクト語る

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「エルネスト」舞台挨拶の様子。左から阪本順治、オダギリジョー。

「エルネスト」舞台挨拶の様子。左から阪本順治、オダギリジョー。

エルネスト」の舞台挨拶が本日10月14日に東京・有楽町スバル座にて行われ、キャストのオダギリジョー、監督の阪本順治が登壇した。

日本とキューバの合作である「エルネスト」は、キューバの革命家チェ・ゲバラのゲリラ隊に参加した日系人フレディ前村を主人公とする作品。オダギリが前村を演じた。

役作りについてオダギリは「髪の毛を1年半伸ばし続け、スペイン語の習得にも約1年かかりました。爪とひげも3カ月ほど伸ばしっぱなしにしたので、生活に支障が出るほど大変でした」と振り返る。阪本は映画化にあたってまず前村の遺族の許可を取りに行くことから始めたと話し「お姉さんのマリーさんが、『医者になろうとキューバに渡った弟は、武器を手に人を殺めるかもしれない道を選んだことで苦しんでいたんじゃないか』とおっしゃっていた。それを聞いたとき、本作を戦争映画として描くのではなく、フレディ前村の学生時代にフォーカスしようと思ったんです」と明かした。

「2人にとってのチェ・ゲバラとは?」という観客からの質問に対し、オダギリは「カストロやカミーロもそうですが、日々の生活の送り方や生き方が全然違う。国のために革命に身を捧げるなんて普通はできない。彼らの生き方を知ると1分1秒も無駄にできないと思わされました」と回答。阪本は「キューバ革命を成功させたあと、それなりの地位を得たにも関わらず権力にしがみつかなかった。今の政治家とは大違いですね」と皮肉交じりに語り、会場を沸かせる。

次に「自分のすべきことは自分で考えろ」という劇中のセリフにちなみ、自分のすべきことをどう考えているのかという質問が投げかけられると、オダギリは「いつもこういった舞台挨拶や取材で話すとき、事前の準備はせずに自分の思うことを話しています。感覚で行動していくタイプの人間なので、嘘をついてまでうまくやり過ごそうとは思わない。このスタイルでこの先もやっていこうと思います」と吐露し、会場からは拍手が沸き起こった。この発言を受けた阪本は「自分から探し自分から求めることにより、自分がやるべきことがわかってくる。オダギリくんとは逆です!(笑)」と話し、観客を笑わせた。

最後にオダギリは「この作品は40代を迎えた僕にとっての集大成だと思っています。この作品で演じた役を超えることがこれから先の僕の課題だと思います」と語り、舞台挨拶の幕を引いた。

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