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日本とキューバの合作である「エルネスト」は、キューバの革命家チェ・ゲバラのゲリラ隊に参加した実在の日系人フレディ前村を主人公とする作品。阪本は今作のタイトルである「エルネスト」について「“目的を決めたうえでの真剣”という意味があるんです」と説明し、「誰かに与えられるわけでもなく、希望を持って生きる。フレディの生き方こそエルネストであり、僕たちが失っている生き方ではないかと思います」と力強く話す。続いて、劇中での戦争の描き方に関して問われると「背景として政治や戦争を考えてはいますが、映画は1人の人間を描くということですから。フレディという名もなき学生の目線でキューバ危機の時代を描きたかったんです」と作品に込めた思いを語った。
本作にてオダギリはスペイン語での演技に挑戦している。言語習得に関する質問が飛ぶと、オダギリは「会見があるからこの時間までお酒を飲まないでおこうと思って」と冗談交じりに述べ、「スペイン語のセリフを覚えるだけでもハードなことでした」と述懐。具体的な役作りについて尋ねられると「芝居をいかにスペイン語で成立させるか。それに協力してくれたのは共演者たちでした。彼ら1人ひとりにそれぞれが思うフレディ像でセリフを読んでもらって、それを聞いた僕が『この場合はどうなる?』って。それをもとに『このシーンのフレディはこうかな』と監督と話し合いをしながら進めていきました」と振り返った。
また会見では報道陣の1人が、オダギリの出演作である「アカルイミライ」にゲバラが描かれた服を着た高校生たちが登場することに言及。オダギリは「ありましたねー」と笑顔を浮かべ、「友達にこの映画の話をすると『え、ゲバラやるの?』ってみんなに言われるんです。ひげも生やしてるし髪も汚いことが多いので、ゲバラの格好が似合うと思う方が多いのかもしれません」と、自身とゲバラの関係性を語る。さらに「ゲバラのポスターを部屋に貼ってますし、ゲバラのTシャツもいくつか持ってますよ」とニヤリとしながら明かした。
「エルネスト」は10月6日より東京・TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。
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- 「エルネスト」公式サイト
- 「エルネスト」予告編
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NAL / ナルサワトモアキ @wastedays
同じオダジョーが外国語話す映画でも「監督の指示どおり演じただけなんで」的な投げやりさがあった『Foujita』よりはるかに前向きだ。
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