浅野は「スコセッシ監督と出会えて大きな成長ができた。イッセーさんと洋介くんから学ぶことがいっぱいあったので本当にラッキーだなと思います」と挨拶。「アイムアフミエマスター! キチジロー」と挨拶した窪塚は、「この映画が持っている力で、少しでもよい明日が来ることを心から願ってそう信じています。スコセッシ監督の作品ということで、世界中の人に観ていただけるチャンスがあると思うんです」と作品への思いを伝え、「この映画との出会いで鍵が開いたと思っています。そのドアを向こう側に押して開いていくためには、まだまだいっぱい努力しなきゃいけない」と自らの目標を示す。尾形は「監督やスタッフ、共演者の皆さんからいっぱい刺激を受けて、俳優としてこれほど幸せな時間はないという時間を送りました」と語る。
キチジローのキャラクターについて尋ねられた窪塚は「原作にもありますけど、キチジローは醜くてずるくて汚くて弱い役。彼があまりにも踏み絵を踏むもので、強いんだか弱いんだかわからない」「僕自身のキャラクターとキチジローをつなぐキーワードがあるとしたら、“イノセントさ”なのかな。キチジローという役があることによってこの作品が共感しやすいものになっていたらいいなと思っています」と吐露。作品がアカデミー賞に選ばれると思うかと質問された浅野は「選ばれると思っていますが、もし選ばれていないとしたら神様が審査員に余計なことをしゃべったのだと思います」と冗談を飛ばし、会場を笑わせた。
スコセッシの演出について聞かれた尾形が「僕が提案する演技を見てくれる。否定的な言葉は1回も聞いたことがない」と答えると、浅野も同意し「自由に役を楽しむことができた。現場に行くのが毎日とても楽しかった」と述懐。窪塚は「現場では王様みたいなんですけど、いてくれてるだけで自分が素晴らしい役者になったような気がする監督さん。そんな人に『家においでよ!』って2回も言っていただいたから、こないだニューヨークに行ったときにマネージャーにメールしたらそれはスルーされました(笑)」と明かし、会見は終了した。
遠藤周作の小説「沈黙」をもとにした本作は、キリシタン弾圧が激化する17世紀の日本を舞台にしたヒューマンドラマ。師と仰ぐ神父フェレイラを探しに長崎を訪れた宣教師ロドリゴとガルペの苦難を描く。出演にはアンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、塚本晋也、加瀬亮、小松菜奈らが並ぶ。
「沈黙-サイレンス-」は、1月21日より全国でロードショー。
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