神山健治「ひるね姫は娘に向けて作った」、片渕須直や瀬下寛之とトーク

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10月29日、東京・神楽座にて第13回文化庁映画週間シンポジウムが開催され、監督の神山健治片渕須直瀬下寛之が登壇した。

第13回文化庁映画週間内シンポジウムの様子。

第13回文化庁映画週間内シンポジウムの様子。

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「劇場アニメ最前線~君は映画を信じるか」をテーマに行われたトークイベント。映画との出会いについて聞かれ、片渕は「実家が映画館で、2歳のときに観た映画がきっかけ」と語ると、神山も「小学生のときに1人で何度も映画館に通いました。映画を作りたいと思ったのは中学生の頃ですね」と振り返った。瀬下も続けて「名画座での映画体験がきっかけでした」とコメントした。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」ティザービジュアル (c)2017 ひるね姫製作委員会

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」ティザービジュアル (c)2017 ひるね姫製作委員会[拡大]

ここで3人がそれぞれ手がけたアニメーション「ひるね姫~知らないワタシの物語~」「この世界の片隅に」「BLAME!」の予告編を上映。神山は「これまで、頼まれもしないのに何度も世界を救ってきました(笑)」と笑いを交えつつ、「『自分の娘に向けて作ってみては?』という提案で、『ひるね姫』の企画に至りました。本作は僕にとって今までにない挑戦。最近、アニメを観るお客さんのニーズの変化を感じています。そのニーズに合うものを模索しながら作品を作っています」と制作への思いを語った。

神山の監督作「ひるね姫~知らないワタシの物語~」は2017年3月18日より、片渕の監督作「この世界の片隅に」は2016年11月12日より全国ロードショー。瀬下の監督作「BLAME!」は2017年の劇場公開ほか、Netflixでの配信も予定されている。

神山健治 コメント

これまで「009 RE:CYBORG」「東のエデン」「攻殻機動隊S.A.C.」など、頼まれもしないのに何度も救ってきました(笑)。「009 RE:CYBORG」制作中に3.11が起き、こういった世界観を作ることに不安を覚えるようになりました。その後もいろんな企画を検討してきましたが、やはり僕に期待されるのは世界を救う話。そんなとき「自分の娘に向けて作品を作ってみては?」という提案で、極めて個人的な思いで作品を作るのもいいかと考え、「ひるね姫」の企画に至りました。本作は僕にとって今までにない挑戦です。最近、アニメを観るお客さんのニーズが変わってきていることを感じており、日常に近いものをアニメで観たいという欲求が生まれていると思います。そのニーズに合うものを模索しながら作品を作っています。

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