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日本語版のプロデューサーをスタジオジブリの鈴木敏夫が務めた本作は、北米でオールロケを行ったSFファンタジー。クローン戦士・ガルムが暮らす惑星を舞台に、部族の異なる3人の戦士たちの間に生まれる奇妙な連帯と、“ガルムの真実”を探す彼らの旅路を描く。
MCからアフレコ現場の様子を聞かれた朴は「『君の鼻にかかった声はいいね』と鈴木さんにお声をかけていただきました」と返答。その言葉に押井は「だいたい偉そうなんだよね」とチクリ。朴が「そうですね……少し偉そうでした」と話を合わせると、押井は「でも少し遠慮してたんじゃないかな。朴さんがいなかったら(アフレコ現場で)パンツ一丁になってたと思う。もうチンパンジーと一緒」と言葉を重ね、会場の笑いを引き出す。
英語版を先に観ていたという虚淵は「ちゃんと作品をわかったうえで演じているなと思いました」と朴を賞賛。同じく日本語版について質問を受けた押井は「鈴木敏夫の言ってたことを認めるのはしゃくではあるんだけど」と断り、「情緒みたいなものが全面に出ている。柔しくなってる」と印象を語った。
イベントでは主人公のカラを演じたメラニー・サンピエールからの手紙が届くサプライズも。「この長く険しい旅路を経て、私は人として、そして女優として大きく成長することができました。監督は私の中に眠る戦士の血を呼び覚ましてくれたのです」と作品や押井に向けた言葉が読み上げられると、感極まった押井が涙ぐむ場面も。
観客へのメッセージを求められた押井は「今風じゃないです。これだけ大上段に振りかぶった作品は僕の中でも珍しいです」と自作を評し、「本来ファンタジーというものは、1つの世界がいつ始まってどう終わるのか、劇中のセリフで言えば『どこから来てどこへ行くのか』それに答えるため、自分と世界の関係を了解するために物語は存在する」と持論を続ける。「物語を一から十まで語ってみたいと思い作った作品です。思いっ切り振りかぶって振り下ろしてみました」と制作時を述懐した。
※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記
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逢坂冬馬 @gena_Krokodil
押井守、「ガルム・ウォーズ」初日舞台挨拶で主演女優からの手紙に涙 - 映画ナタリー https://t.co/vSXctGsARD
ご本人は朴さんに言われて「いやライトまぶしいんだよ」と言ってましたが(真相は彼のみぞ知る)