本日10月28日、第28回東京国際映画祭パノラマ部門に出品された「
架空の封建国家を舞台にした本作は、主君の不当な死に報いるため立ち上がる騎士たちを描いた人間ドラマ。主演をクライヴ・オーウェンが務め、そのほかモーガン・フリーマン、アン・ソンギ、伊原らバラエティ豊かな俳優が脇を固めている。
紀里谷は「スタッフ1人ひとりの思いが詰まった作品をこうして多くの方の前で上映できてうれしいです」と感慨深げな面持ちで挨拶。伊原は「皆さんありがとうございます。モーガン・フリーマンです!」「モーガンも日本で公開されることを喜んでいると思います。聞いてはいないですが」などと続けざまにジョークを飛ばし、場を和ませた。
本作について、紀里谷は「ベースは日本の『忠臣蔵』です。それをどのようにしてインターナショナルなマーケットで展開するかを考えていたときに、黒澤明監督の『乱』がシェイクスピアの『リア王』を戦国時代に置き換えてやっていたことを思い出して」と構想段階のエピソードを明かす。撮影にあたっては、映画の可能性を広げることを目的にさまざまな国籍のスタッフや俳優を起用したといい、紀里谷は「映画は自分の子供だと感じています。この作品で3人目の子供になります。過酷な状況の中、たくさんの優秀なスタッフたちとともに戦いながら作り上げた子供なので、どうぞ皆さんの目で確かめていただきたいです」と力強く話した。また、伊原は「クライヴやモーガンと同じ画面の中にいるときには、自分の存在が負けないようにしなければと心がけていたのですが、あるときモーガンと一緒のシーンを撮影後に観たら、『あっ大丈夫だぞ、俺もいけてるな!』と感じて」と冗談を交えながら撮影時を振り返り、またしても観客を笑わせる。
そして最後に、伊原は「今日は通常よりも(鑑賞)料金が高いと聞いて、『たくさんしゃべらなきゃ!』と思ったんですけど」と前置きをしながら、「少しでも心に触れるものがあったら周りの方に伝えてほしいです」と真摯に作品をPR。紀里谷は「僕はこの作品にすべてを捧げたと言っても過言ではありません。命さえも、とも思いました。まだこの映画は認知度が低いので、皆さんの応援が必要です。ぜひとも力を貸していただければ」と、観客1人ひとりの目を見ながらメッセージを送った。
「ラスト・ナイツ」は11月14日より全国でロードショー。
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