映画ナタリー

庵野秀明、短編アニメイベントで「日本アニメの寿命は5年」発言について弁明

89

下段左から吉崎響、鶴巻和哉、庵野秀明、川上量生、前田真宏、吉浦康裕、上段左から氷川竜介、谷東、本間晃、本田雄、平松禎史、雨宮哲、堀内隆、江本正弘、荒牧伸志。

下段左から吉崎響、鶴巻和哉、庵野秀明、川上量生、前田真宏、吉浦康裕、上段左から氷川竜介、谷東、本間晃、本田雄、平松禎史、雨宮哲、堀内隆、江本正弘、荒牧伸志。

7月18日、トークイベント「日本アニメ(ーター)見本市 初号上映」が東京・新宿バルト9にて開催され、企画立案者の庵野秀明、エグゼクティブプロデューサーの川上量生、公開作品の監督らが登壇した。

「日本アニメ(ーター)見本市」は、さまざまな監督のアニメーション作品を毎週金曜日に1話ずつネット配信する企画。イベントではまず本企画のサードシーズンの作品ラインナップが発表され、声優の山寺宏一と林原めぐみからのボイスメッセージが紹介されたあと、アニメ業界の今後についての座談会へ。

庵野は以前報道された、自身の「アニメ制作システムの寿命はあと5年ぐらい」という発言について「そういうつもりで言ったわけじゃないんですよ。文章としてまとめるときにそういうことにされちゃったというか。実際にはもっと難しく話してたんですけど」と弁明した上で、「ただ、厳しいのは厳しいです。なんとかなるんじゃないかなっていうところと、ならないんじゃないかなっていうところがせめぎあってる」と語る。

川上は「アニメ業界が大きくなっても、タイトルだけ増えて制作現場(の人員が足りないという状況)は厳しいままということになってしまいます。そこを変えていければいいんじゃないかと」と話し、荒牧伸志は「30年前に自分が業界に入った頃はもっとひどかったけど、『もうだめだよね』ということは当時から言われてるんです。だから、意外とまだこの業界は続くんじゃないかな」と述べた。

イベントは来場者からの質問に監督たちが答えるコーナーに移り、「アニメ業界に対してファンができることはありますか?」という問いに雨宮哲が「アニメがすごく好きなんだったら、業界に来てほしいです。(業界の)力になるから」と回答。この答えに、すかさず庵野が「雨宮いいこと言うね」と反応し、雨宮が「もっと褒めてください!」と返して会場が笑い声で包まれる場面も。

最後に庵野は、「日本アニメ(ーター)見本市」について「2年以上やってる企画ですが、サードシーズンまで続けられて本当によかった。これも皆さんのおかげです。このイベントもお客さんが入るのかなと正直なところ思っていたんですが、見事に客席が埋まりました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」とメッセージを送り、ファーストシーズンの全12作品、そしてサードシーズンより3作品が上映されてイベントは終了した。

劇場上映 日本アニメ(ーター)見本市

2015年7月25日(土)~8月7日(金)
<上映劇場>
ディノスシネマズ札幌劇場 / MOVIX利府 / 新宿バルト9 / 横浜ブルク13 / 109シネマズ名古屋 / T・ジョイ新潟万代 / 梅田ブルク7 / T・ジョイ京都 / 広島バルト11 / T・ジョイ博多
料金:2000円

ファーストシーズン上映作品

第1話「龍の歯医者」監督:舞城王太郎×鶴巻和哉
第2話「HILL CLIMB GIRL」監督:谷東
第3話「ME! ME! ME!」監督:吉崎響
第4話「Carnage」監督:本間晃
第5話「安彦良和・板野一郎 原撮集」構成・編集:庵野秀明
第6話「西荻窪駅徒歩20分 2LDK 敷礼2ヶ月ペット不可」監督:前田真宏
第7話「until You come to me.」監督:平松禎史
第8話「そこからの明日。」監督:林明美
第9話「電光超人グリッドマン boys invent great hero」監督:雨宮哲
第10話「ヤマデロイド」監督:堀内隆、江本正弘
第11話「POWER PLANT No.33」監督:吉浦康裕
第12話「evangelion:Another Impact(Confidential)」監督:荒牧伸志

サードシーズン上映作品

第25話「ハンマーヘッド」監督:舞城王太郎×前田真宏
第26話「コント(ころしや)1989」監督:中澤一登
第27話「ブブとブブリーナ」監督:なかむらたかし

映画ナタリーをフォロー