第20回手塚治虫文化賞の受賞作と受賞者が発表され、マンガ大賞には
「鼻紙写楽」は「茶箱広重」などで知られる一ノ関の最新作で、歌舞伎や浮世絵を題材にした歴史ミステリー。不定期刊行されていたビッグコミック1(小学館)で2003年から2009年にかけて連載していたものに描き下ろしを加え、2015年に単行本化された。
同じく大賞を受賞した「よつばと!」は、少し変わった5歳の女の子・よつばの、家族や知人と過ごす日常の中でのさまざまな体験やその感動を描く作品。なお例年1作品しか選ばれないマンガ大賞だが、今回は2作品が選出されたため、副賞の200万円は半分ずつ贈呈される。
そのほか斬新な表現や画期的なテーマを描く作者に贈られる新生賞には、「町田くんの世界」のユニークな主人公像や表現に対して安藤ゆきが選出。短編賞には四半世紀にわたった連載での唯一無二の笑いの世界に対して中崎タツヤ「じみへん」、特別賞には10年にわたり博物館と図書館の両面からマンガ文化に貢献したとして、京都国際マンガミュージアムが選ばれた。
第20回手塚治虫文化賞の贈呈式は、5月29日に東京・有楽町朝日ホールにて開催される。
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- 朝日新聞社 -手塚治虫文化賞 - The Tezuka Osamu Cultural Prize -
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長門有希人( 26.27ヒロシマ @Nagatoyukito5
手塚治虫文化賞大賞は「鼻紙写楽」&「よつばと!」、新生賞に安藤ゆき https://t.co/IjSpCAHjz0