TVアニメ「メダリスト」第2期 つるまいかだ×HANA、「Cold Night」に込めた思いと、「メダリスト」とHANAの共通点

フィギュアスケートに憧れる少女・結束いのりと、スケーターとして挫折した青年・明浦路司が、選手とコーチとして“メダリスト”を目指す物語「メダリスト」。2025年1月にTVアニメが放送され、話題を呼んだ同作の第2期の放送がスタートする。

コミックナタリーでは、原作者のつるまいかだと、第2期のオープニング主題歌を担当するHANAの座談会をセッティング。2025年にメジャーデビューを果たし、音楽シーンで活躍したHANAの初のアニメタイアップ曲となる「Cold Night」は、迷いながらも夢へ向かう人の背中を押すような、ストレートな応援ソングだ。作詞・作曲を手がけたちゃんみなが同楽曲に込めた思いと、それを受け取ったつるまいかだの気持ち、さらには「メダリスト」とHANAに共通する感情など、盛り上がった座談会の様子をお届けする。

取材・文 / 岸野恵加

「メダリスト」には、自分たちに重なる感情が描かれている(CHIKA)

HANA お会いできて本当にうれしいです。よろしくお願いします!

つるまいかだ こちらこそ、ありがとうございます。今日をずっと楽しみにしていました!

──HANAの皆さんは「メダリスト」という作品に触れて、まずどんな印象を抱きましたか?

CHIKA 青春や成長を描いた物語で、自分たちに重なる感情が描かれていると感じました。

CHIKA

CHIKA

KOHARU 私も、すごく自分に重ねてしまいました。同じ舞台に立つ人間として感じる部分がたくさんありましたし、自分のバックグラウンドを思い出す瞬間も多くて……終始号泣でした。同時に、モチベーションを上げてくれる作品にもなりました。

NAOKO すごくがんばり屋だけど不器用ないのりちゃんの姿が、自分に重なりました。私は言葉にして伝えることがすごく苦手なので、序盤で周囲からダメな子と決めつけられているいのりちゃんを見て、「がんばってほしい」と応援の気持ちでいっぱいになりました。

MOMOKA 私はスポーツアニメをよく観るんですけど、中高生を描く作品が多い中で、「メダリスト」は幼い頃からがんばっている子たちを描いていて。アーティストも小さな頃から夢を追う子が多いですが、私はダンスを始めたのが高校生で、すごく遅かったんです。そういう部分がいのりちゃんに重なって、とても感動しました。

MAHINA 私はチアダンスをやっていたんですが、チアダンスはステージでジャンプしたりスピンしたり演技を披露して、審査されるという部分がフィギュアスケートに似ているんです。なのでたくさん心を動かされました。

YURI 登場人物のキャラクターや性格の違いがすごく面白かったです。人間らしさがわかりやすくリアルに描かれていて、胸に刺さりました。

JISOO 個人的にアクションに迫力がある作品が好きなのですが、「メダリスト」は韓国でも「アクションがすごいフィギュアスケートのアニメがある」と、SNSなどで話題になっていたんです。最初は元気な成長ストーリーという印象を持っていたけど、滑走シーンの迫力に夢中になりました。

つるま わあ、ありがとうございます……! 本当にうれしいです。

──つるま先生は、HANAの皆さんにどんな印象をお持ちでしたか?

つるま 抽象的な言い方になってしまいますが、私たちの日常に大きく横たわっているけど、見失いがちな“絶望”を捉え続けている存在だと思っていました。もちろん「No No Girls」(HANAを生んだオーディション番組)も拝見しましたが、あの過程を踏んできた皆さんが発する言葉だからこそ、私たちもそれを“受け取っていいもの”だと思える気がして。すごく新しくて、特別なアーティストさんだと感じます。

HANA うれしいです……ありがとうございます!

本当にリンクで鑑賞しているような臨場感がある(MOMOKA)

──HANAはアニメ好きのメンバーも多いですが、「メダリスト」のアニメではどのような表現に魅了されましたか?

CHIKA フィギュアスケートの演技は、ジャンプの瞬間などにアニメならではの迫力があって、本当に引き込まれました! あとは声優さんの声が入ることによって、ただ走っているシーンなども息づかいで思いが伝わってきて。夢中で観ていました。

MAHINA 私が驚いたのは、スケートリンクの滑走音です。すごくリアルでびっくりしました。

つるま 合成ではなく、実際にリンクで滑っているときの音を集音して使っているんです。ASMRみたいで気持ちいいですよね。

MAHINA だからあんなに臨場感があるんですね。

JISOO 2Dと3Dの映像がいいバランスで混ざっていて、モーションキャプチャで表現される滑走シーンはアングルや演出が素晴らしかったです。じっと見入ってしまいました。

JISOO

JISOO

MOMOKA 作画がとても綺麗で、すごくこだわって作られているんだろうなと思いました。滑走シーンは、本当にリンクで鑑賞しているような臨場感があって。ライティングもとてもきれいだと思いました。

つるま ライトは「このキャラは紫っぽくしよう」など、ENGI(制作スタジオ)さんがキャラクターに合わせて細かく調整してくださっているんですよ。フィギュアスケートアニメを作ることはとても難しい挑戦だと思うのですが、ENGIの皆さんが熱量を持って制作に臨んでくださるので、私もいつも感動しています。3Dの滑走シーンは、オリンピアンである鈴木明子さんがモーションキャプチャで演じてくださっていることが何よりの魅力ですね。第1期はいのりの実力に合わせて拙さを出さなきゃいけなかったんですが、第2期はレベルが上がりガチの競技になっていくので、鈴木さんの監修も厳しくなっていて。エッジの角度や反り具合を見て「これだと点数が付かないです」と指摘をいただいたり……細かくチェックしてくださっています。

KOHARU さらにレベルアップした演技が見られそう!楽しみです!

──KOHARUさんは冒頭で「舞台に立つ人間として共感する」とお話ししていましたが、どういった部分に共感しますか?

KOHARU 私はもともと、作品や登場人物にとても感情移入してしまうタイプなんです。フィギュアスケートは点数が付く競技という部分ではダンスや歌との違いはありますが、いのりちゃんたちがほんの数分のパフォーマンスのため、ひたすら練習を重ねる姿にすごく共感してしまって。涙が止まらなくなりました。

YURI 私たちはグループでステージに立つけど、フィギュアスケートは1人じゃないですか。相当なプレッシャーを小学生くらいの小さい子たちが背負って、点数を付けられるって、すごく苦しいだろうなと。それでもしがみついていく、その強さに心を持っていかれました。「自分もがんばらなきゃ」と背中を押されます。

つるま 「メダリスト」では1人で向き合うことの難しさも描いているのですが、グループはグループで、別の難しさがあると思うんです。メンバーがそれぞれに思いを受け渡しながら1つのパフォーマンスを作っていくことって勇気がいると思うし、HANAさんはすごい挑戦をされているなと。胸がいっぱいになりながら見ています。

光ちゃんは静かに努力を重ねて爆発する人でカッコいい(YURI)

──HANAの皆さんは「メダリスト」の中で好きなキャラクター、あるいは自分に似ていると感じるキャラクターはいますか?

CHIKA 私は(鴗鳥)理凰です。彼の考えることは「わかる!」と思うことが多いです。

KOHARU 私はいのりちゃんの強さにすごく憧れています。「いのりちゃんみたいになりたい」といつも思っています!

KOHARU

KOHARU

MOMOKA 私もいのりちゃんがすごく好きで、自分の目標でもあります。ダンススタジオのレッスン費を払えるようにバイトをしていたのも、スケートのためにミミズを集めるいのりちゃんに似ているなって(笑)。でも私はけっこう甘えてしまうタイプなので、いのりちゃんの努力量を見習いたいです。

JISOO 好きなキャラクターは夜鷹純ですが、自分が共感するのは(大和)絵馬ちゃんです!

NAOKO 私は司先生が好きです。いのりちゃんがスケートシューズを電車に忘れてきて、司先生が汗だくになりながら走って取りに行くシーンで「こんなふうに人のために動いてくれる人がいるんだ」と感動して。常に全力なところが好きです。

MAHINA 私は(蛇崩)遊大コーチ。さらっといいことを言ってくれる、スマートなところが好きです。自分に似ているなと思うのは(鹿本)すずちゃんですね。

YURI 昔の私に似ているのはミケちゃん(三家田涼佳)。好きなキャラは(狼嵜)光ちゃんです。静かに努力を重ねて爆発する人がカッコいいと思うので、光ちゃんのそういう部分や、優しくて完璧なところが好きです。

つるま わあ……皆様それぞれの新しい一面が知れてうれしいです!ありがとうございます!