プレイヤーが“旅人”となり、テイワットという広大な幻想世界を旅していくオープンワールドRPG「原神」。同作では1月14日にバージョン「Luna IV」がリリースされ、メインストーリーで旅人と大きく関わったキャラクター・コロンビーナが実装された。
コミックナタリーではコロンビーナの実装を記念して、ボイスキャストを務めたLynnにインタビューを実施。コロンビーナへの印象や、ゲーム収録独自の難しさや楽しさ、歌唱した楽曲「満ちる月影の彼方」について語ってもらった。なお記事末には、ゲーム内アイテムが手に入るシリアルコードも掲載しているので、旅人の皆さんはお見逃しなく。
取材・文 / 川俣綾加撮影 / 小川遼
「少女」コロンビーナ役が決まったときは「うおおお」
──まずは、満を持してのコロンビーナの実装おめでとうございます。PV「『テイワット』メインストーリー幕間PV-『冬夜の戯劇』」公開以来、ずっと待っていたファンも多いと思います。
ありがとうございます! あのPVでのセリフは「今日の博士、なんだか若く見えますね」「じゃあ、全盛期の『断片』はどこへ?」だけで、コロンビーナがファデュイ執行官の中でもどういう立ち位置なのか、どんな人物なのかも謎のままでした。PV公開から、ずっと待っていてくれた皆さまとコロンビーナが一緒に旅をできる機会をいただけてありがたいです。
──PV「冬夜の戯劇」の反響はとても大きかったですね。公開直後にコロンビーナのファンアートを投稿している方もいて、期待度の高さがうかがえました。改めて、「少女」コロンビーナ役に決まったときの心境はどういったものでしたか?
「原神」はものすごく流行ってる人気のゲームという印象で。いろいろな場所で目にするし、周りの声優の皆さんも出演してたので、私にオファーをいただいたときは「うおおお」でした。
──(笑)。どういう心境の「うおおお」でしょうか。
役柄が意外だったんです。コロンビーナのように、宙に浮いているようなふんわりした女の子を演じているイメージは、おそらく皆さまにはなかったんじゃないでしょうか。だからなぜ私をキャスティングしていただいたのか謎でしたが、HoYoverseさんからは、コロンビーナが執行官という重要なポジションのキャラクターであることから、私の演技力を総合的に見てオファーいただいたと、後からお伺いしました。
──演じるLynnさんご自身もコロンビーナのキャラクター設定を知らなかったとのことで、そうした中でどう役作りをしていったのか知りたいです。
最初の頃は、コロンビーナについてはまだわからないことが多すぎて、正直なところ「なんのこっちゃ」という状態でした(笑)。中国語版の声優さんのボイスがあったので、それを聴いてイメージしながら演じていましたね。
──コロンビーナの感情表現も難しそうです。コロンビーナは感情をあまり表に出さないタイプではありますが、感情がないわけじゃないですよね。
そうですね。感情はあるけれど、音にニュアンスをつけすぎないように、何を考えているのかわからないふわっとした印象になるよう気をつけました。
自分の中で感じたコロンビーナを演じている
──旅人が新たに足を踏み入れたナド・クライで展開されるストーリー「空月の歌」第一幕から第六幕(2025年12月時点)までの間、コロンビーナは旅人たちと一緒にさまざまな出来事を経験します。コロンビーナがどんなキャラクターなのか、背景も含めてようやくわかりました。
台本をいただいて、こんな子なんだと初めてわかりました。ストーリーの中で、旅人とパイモン、ほかのキャラクターたちと関わるうち、新たな感情が芽生えたりと、コロンビーナは少しずつ変化していきます。台本を読むたびにゲームの世界についても「そういうことだったんだ!」と発見の連続で、私もコロンビーナと同じ気持ちで旅をしていったように思います。
──旅人と初めて出会った頃のコロンビーナは、旅人のことが視界に入っているのかどうかわからないような雰囲気でしたが、第六幕まで進むと変化していますよね。
第一幕の始まりでは「会話しているようでキャッチボールは成立してない」という雰囲気を意識していました。地に足がついてなくて、話を聞いているようで聞いていない感じ。ストーリーのボイス収録前にいただいた設定資料にも「ぼんやりしてて、眠そうで、少し病弱な印象」とあったので、「冬夜の戯劇」よりも声に息っぽい成分を多めに入れ、か弱い印象になるよう役作りをしました。PV「冬夜の戯劇」を見返すと、ストーリーのボイスよりもちょっとだけ元気にしゃべってますね。今はその頃よりもふわっとしていて、1人だけ無重力にいるようなイメージです。
──確かに初登場のときと少しだけ雰囲気が変化しています。コロンビーナの感情の変化について、演技の面で何かディレクションはありましたか?
特になかったですが、純粋無垢な子供のようなキャラクターなので、特に質問するときの「?」のニュアンスを意識しました。「なんで?」「そうなの?」の問いかけですね。子供が純粋に疑問に感じたときの「?」になるようにしています。その問いかけで感じたこと、知ったことがファデュイの「少女」ではなく「コロンビーナ」としての人格を形成し、自我や願望が芽生えていく。そういうイメージで演じていきました。
──「他言語のボイスにイメージを寄せてほしい」というオーダーはあったりするのでしょうか。
「冬夜の戯劇」のときは中国語版のボイスも聴きつつ演じましたが、ストーリーのボイス収録ではもう自分の中で思い描く“コロンビーナ像”があって、それに合わせて演技してOKをいただきました。
──第六幕の「祈月の夜」のイベントシーンでは、子供が喜んでいるような声も印象的でした。
ずっと孤独に過ごしていて、でもそれが寂しいわけでもなく、コロンビーナにとって当たり前だったんですよね。それが旅人たちと過ごし、温かさに触れたことで「これが『寂しい』ってことなんだ」と気づけたんだと思います。「祈月の夜」のお祭りで「ここが私の居場所」と実感したことで、その温かさは心の中にさらに広がりました。だから声色も変化し、話し方のスピードもちょっと速くなっています。
──感情が豊かになったことで、話し方に抑揚が生まれると。
最初の頃はすごくゆっくりしゃべるから、みんな飛ばしたくなってしまうかもと心配しながらしゃべってました(笑)。物語が進むにつれて、ちゃんと会話のキャッチボールもできるようになり、自分の意思も伝えられるようになっていくので、その印象に合うように演技も変化させています。
──旅人との交流で心が温まり始めた頃に、また1人ぼっちになるような、切なくなるシーンもありましたね。
切なかったですね。届きそうで届かない、触れられそうで触れられない。それまで積み上げてきた関係がリセットされてしまったような感覚になって、きっとコロンビーナには孤独感や虚無感もあったと思います。でもそこで投げやりになるわけじゃなく、芯をしっかり持ち、自分を奮い立たせることができるキャラクターです。
──これまでコロンビーナを演じたうえで、印象に残っているセリフはなんですか?
「祈月の夜」でサンドローネとコロンビーナがゲームで勝負するシーンがあって、負け続けるサンドローネに「また負けちゃったね」と言うセリフですね。すごい煽るじゃんと思って(笑)。悪気なく、純粋な子どもの感覚で言ってるのが面白かったです。あと、「私、きっとまたサンドローネに会いたくなる」と伝えるのも健気でかわいいです。この2人の空気感は本当にいいですね。SNSを見ていても、2人の関係をかわいいと思ってくれている方がいっぱいいてうれしいです。
──実装に合わせて、新規のボイスもたくさん収録したかと思います。
たくさん収録しました! 「原神」に出演されてるほかの声優の方々もこういう感じだったんだろうなと。
──実は、コロンビーナはプレイアブルキャラクターの中でもワード数が一番多いと伺いました。
そうだったんですか? いっぱいしゃべったのでぜひ皆さんにも聴いてほしいです。
──特に聴いてほしいボイスはどれですか?
走っているときの息づかいですね。コロンビーナは走り方が特徴的なんです。走っているというより、浮いているというか、飛ぶように移動します。だから息づかいも「ほっ」みたいな、聞こえるか聞こえないかくらいの軽い吐息で演じました。
──まさに先ほどお話しされていた「無重力にいる」イメージですね。
月神だから、神っぽさ、妖精っぽさ、周りよりも浮いている感じを意識しています。もう1つ、好感度がMAXになったときのボイスも聴いてほしいです。「あのコロンビーナがこんな声色で話すんだ」と驚きを感じてもらえると思うので、ぜひ好感度を上げてください。
Lynnが歌う渾身の泣けるバラード
──「HoYoFair」のYouTubeチャンネルで公開される「満ちる月影の彼方」の歌唱をLynnさんが担当しています。どんな曲か教えてください。
泣けるバラード曲です。「空月の歌」をプレイした方はきっといろいろな感情を思い出すのではと思います。「コロンビーナってこんなことを感じてたんだ」と愛おしさが増すような歌詞です。
──愛おしさが増すと同時に「あいつが憎い」も増しそうな……(笑)。
それはあるかもしれません(笑)。さっきレコーディングを終えましたが、本当に難しい曲でした。OSTでコロンビーナの楽曲があって、そこですごくきれいな歌声を聴けるんですよ。だから私が歌ってイメージを壊しちゃったらどうしようという不安もありました。でも、コロンビーナをプッシュしてくださるなら私も期待に応えよう、と。コロンビーナは私の地声と全然違うから、その声で歌う難しさもありつつ、かわいさや儚さを表現できるようにがんばりました。皆さんに喜んでもらえたらいいな。(両手を組んで)「祈り」って感じです。
──コロンビーナが今後旅人たちとどう関わっていくのかも楽しみですね。最後にプレイヤーの皆さんにメッセージをお願いします。
私が今まで演じてきたキャラクターと違う部分も多くて挑戦の連続なのですが、とても楽しいです。「少女」が初めてお披露目されたときは、冷徹なキャラクターかも?と想像を膨らませていた方も多かったと思います。あの頃からは想像つかないくらい、尊くて純粋な女の子として色々なことを経験しました。今後は旅人の皆さんが、コロンビーナと一緒にテイワットのあちこちを旅してもらえたらうれしいです!
下記に記載のコードを入力すると、「大英雄の経験」「モラ」「仕上げ用魔鉱」「月落銀」が手に入る。なお期限は2026年2月23日となっているため、期限内に忘れずに交換しよう。
「Luna IV」リリース記念シリアルコードTSUKINOARIKAE
内容
- 大英雄の経験×2
- モラ×20000
- 仕上げ用魔鉱×2
- 月落銀×5
有効期限:2026年1月2日(金)00:00~2月23日(月)23:59(JST)
※このシリアルコードはAmerica、Europe、Asia、TW/HK/MOサーバーにのみ使用可能です。
※同一のシリアルコードは1回のみ使用可能です。また、同一キャラクターは同じタイプのシリアルコードを繰り返し使用することはできません。
プロフィール
Lynn(リン)
6月1日生まれ、新潟県出身。アーツビジョン所属。主な出演作は「不器用な先輩」(鉄輪梓役)、「鎧真伝サムライトルーパー」(新垣美麗役)、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」(ミオリネ・レンブラン役)などがある。



















