本日11月28日に東京都内にて、
「おちか奮闘記」は来年デビュー20周年を迎える丘が舞台初主演を務める作品。川口松太郎の「浪花女」を原作に、音楽的要素を追加して新たに立ち上げられる。作中では、明治初期の大阪を舞台に、義太夫節三味線の名手・二代目豊澤団平(三田村)の芸に惚れたおちか(丘)が、周囲の反対を押し切って団平の妻となり、人形浄瑠璃「壺坂霊験記」を完成させるまでが描かれる。
丘は「初めてお話をいただいた時は、『私でいいんですか!?』と……。こんな大役を、演技もしたことのない私が引き受けていいものなのかと、すごく悩んだんです」と告白。「いつか演技のお仕事をしたいとずっと思っていたのですが、演歌歌手として独り立ちするまでは、そういうことは口に出さないでおこうと思っていました。胸の中ではずっと『演技のお仕事もしたいな』と思っていましたので、『夢が叶ったな』というのが、1番大きな気持ちでした」「今までしてみたかった“舞台での演技”に、20周年だからこそチャレンジしようという思いで頑張ろうと思っています」と意気込みを見せた。
豊澤団平役の三田村は、2021年に丘とのデュエット曲「あなたと、君と」をリリースしたほか、映画で親子役を演じるなど、丘とは縁が深い。三田村は丘との映画共演を振り返り、「泣いちゃいけないシーンなんですけど、泣かされました。演歌で心を伝える技というのをお持ちなので、セリフでも同じなんですね。人に伝えることがものすごく上手」と、丘の演技に太鼓判を押す。さらに「演歌だけじゃなくてなんでもお歌いになられるし、お芝居もずっと『やった方がいいんじゃないですか』と勧めていたんですが、よく今回こんなに難しい役をお引き受けになられたなと思って感謝しております」と語った。
雪之丞はおちかの母親・お政を演じる。丘は、雪之丞からポスター撮影で指導をもらったそうで、「一言のアドバイスで全然違ったので、『すごい!』と思って、これからも一つひとつの仕草、いろんなこと教えていただきたいなと思っています」と教えを乞う。一方、雪之丞は丘に対し、「本当に母親のような気持ちで丘さんのことを見て『かわいいな』と思っております」と心境を明かした。
本作では、劇中での歌唱シーンもポイントとなる。成瀬は「(丘は)これだけ歌のうまい人なので、歌を聞きながら芝居も見られたら楽しいだろうなというのが1番の印象」「丘さんの持ち歌はいっぱい使いたいと思いますし、お芝居の場面に合った曲も使いたいと思います」と期待を寄せた。
最後に丘が「何もかも初めてのチャレンジなのですが、『演歌歌手がお芝居をしているんだな』ということではなくて、1人の舞台女優・丘みどりの誕生を皆さんに見ていただけるようにしっかりと頑張ってまいります。いただいた時間は必ず後悔させないような舞台を作っていきたいと思いますので、たくさんの方に観に来ていただけたら嬉しく思います」と観客にメッセージを送り、取材会を締めくくった。
公演は来年1月2日から26日まで東京・三越劇場にて。チケットの一般販売は11月30日10:00にスタートする。
令和七年 正月公演「おちか奮闘記」
2025年1月2日(木)〜26日(日)
東京都 三越劇場
スタッフ
原作:川口松太郎「浪花女」より
補綴・演出:成瀬芳一
出演
おちか:
お政:
竹本春子太夫:松本慎也
芸妓おくに:瀬戸摩純
人形遣い文吉:賀集利樹
豊澤団平:
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薙野信喜 @nonchan_hg
【会見レポート】丘みどり舞台初主演「おちか奮闘記」に気合い十分、「後悔させない舞台を作りたい」 https://t.co/ONhHPabfDd