「ytv漫才新人賞」は芸歴10年以内の漫才師を対象にした賞レース。年度末までに3回の予選会が行われ、各回の上位2組に敗者復活枠1組を加えた計7組が「決定戦」で激突する。前回大会はフースーヤが優勝し、14代目チャンピオンとなった。
「ROUND1」には例えば炎 、三遊間 、ぎょうぶ 、いつもたいしゃ 、オニイチャン 、タチマチ 、ぐろう 、愛凛冴 、天才ピアニスト 、シカノシンプ 、タイムキーパー 、ライムギが出場。お~い!久馬 、笑い飯・哲夫 、ギャロップ林 、兼光タカシが審査を担当した。
1位通過は、第13回大会で準優勝したぐろう。高松は「無事1位通過できてホッとしたという感じです。去年の事前ROUNDはだいぶ苦しんだので」、家村は「講評のときに、審査員さんがすごくよかったと言ってくれたので、『頼むで』という感じでした。褒めた上で落とすということが結構あるので。『そんな運命やめてくれよ』って思ってたらちゃんと評価していただいたので……ありがとうございます!」とそれぞれコメントした。
「ytv漫才新人賞決定戦」の出番順は、予選を早く通過した順に選べるため、より早いROUNDで「決定戦」に進出することがアドバンテージに。高松は「最初に出番順を選べるんですけど、これがなかなかムズいんですよ。ROUND2の1位通過ぐらいが逆に選びやすい(笑)。だから、ほんまに何番にしようかなというのを考え続けたいと思います」と話している。
2位通過のシカノシンプは予選ROUNDへの参加自体が初めて。ゆのきは「テレビで漫才をするのが初めてでしたし、しかもその大会のファイナリストになるとはまだ思ってなかったので、信じられないです」と心境を述べ、北川は「僕がちょっと今、首を痛めていて、それでより猫背というか、体がガチッと固まってる状態で、その可動域の狭さが勝因になったのかなと思います。本当に漫才、お笑いはとても難しいというか、いろんな作用がいい方に働いたのかなということですね」と勝因を分析した。
ぐろう コメント
──まずは決定戦進出が決まった率直な感想を聞かせてください。
高松:無事1位通過できてホッとしたという感じです。去年の事前ROUNDはだいぶ苦しんだので。
家村:講評のときに、審査員さんがすごくよかったと言ってくれたので、「頼むで」という感じでした。褒め上で落とすということが結構あるので。「そんな運命やめてくれよ」って思ってたらちゃんと評価していただいたので……ありがとうございます! 勝因は相方が噛まなかったところですかね。ミスなくできたというのが本当の勝因だと思います。
高松:本当にそうですね。
──前回は決定戦にも進出されていましたが、今回の事前ROUNDにその経験は生きましたか?
高松:審査員の粗品さんからツッコミのことを結構アドバイスしていただいたので、「これは課題やな」というのがずっと頭の片隅にあって……。
家村:今回のネタに関しては以前からできていたものなので、そのアドバイスはそんなに反映はされてないけど、でも常に片隅にはありますね。今後のネタにつながるのかなと思ってます。
──今回からは「お笑いの言語化」をテーマに、「言語化ゲスト」としてふくらPさんが出演されています。ネタを披露する立場からはどう映っていましたか?
家村:ふくらPさんは、ネタに対しての噛み砕き方が、あそこまでいけるんだというのと、やっぱり賢いっていいなと思いました。ちょっと自分の幅の狭さを痛感しましたね。
高松:僕は本当に余裕がなくて、いつも通りやろうというだけやったんですが、言語化することによって自分でも気付いていないこととか、そういう見方があるんやという発見はあるので、すごいなと思いますね。
──年度末の決定戦までは時間がありますが、その間はどうされますか?
高松:去年は敗者復活だったので、最後に余った出番順になったんですが、今回はROUND1の1位通過。最初に出番順を選べるんですけど、これがなかなかムズいんですよ。ROUND2の1位通過ぐらいが逆に選びやすい(笑)。だから、ほんまに何番にしようかなというのを考え続けたいと思います。
家村:2年前のROUND1の1位通過のときより、僕ら2人ともがちょっと太って“ふっくらP”になってるので、とにかく決定戦は体調管理を万全にしときたいですね。
──では決定戦に向けて、意気込みをお願いします。
高松:決定戦は優勝で!
家村:これが最後です!
シカノシンプ コメント
──決定戦進出が決まった今の率直な気持ちを聞かせてください。
北川:通過できるとはあんまり思ってなかったんですけど、もしするなら、ギリギリ滑り込むぐらいの2位やなとは思ってたんで。ある意味では自分の頭の中で想像しうる最高の結果という感じですね。
ゆのき:正直、一瞬焦りました。「うわっ! 行ってもうた」という感覚です。
北川:生意気な……。
ゆのき:普段はコントを中心にしていて、漫才の数が今日の出場者に比べてだいぶ少ないので、これから決定戦まで2本仕上げていきたいですね。
──今回の勝因は?
北川:僕がちょっと今、首を痛めていて、それで「より猫背」というか、体がガチッと固まってる状態で、その可動域の狭さが勝因になったのかなと思います。
ゆのき:なるほど、それが功を奏したと。すごい角度のときがあったもんな。
北川:そこが普段ぐらいの可動域やったら、もしかしたら全然ダメだったという可能性もあるので、本当に漫才、お笑いはとても難しいというか、いろんな作用がいい方に働いたのかなということですね。
ゆのき:初出場というのもあって、一番強い漫才を持っていけたというのもデカかったと思います。
──ネタはどちらが作られているんですか?
北川:ネタは完全に2人で作ってるので、またこいつといっぱい会わなあかんのかという。
ゆのき:そりゃネタを作らなあかんからな。なんでお前、「嫌や」みたいなスタンス取ってんの?
北川:僕が決定戦に進んだ意味はわかるんですけど、ゆのきが行ったというのがいまだに信じられない。
ゆのき:そういうもんやって、漫才やねんから。1人でやってるわけちゃうからさ。
北川:けど、気持ち的には1人やねん。
ゆのき:えっ、そうなん!?(笑) 俺が横でベラベラしゃべってることはどう思ってたん?
北川:邪魔すんなよって。
ゆのき:いやいやいや、俺が言うことでウケてる場面もあったやろ!
──お二人にとって「ytv漫才新人賞」はどんな賞ですか?
北川:僕は生まれが三重県で、ytvが見られない地域だったので、あまり馴染みがなかったんです。なので大阪に来てからはっきり認識し始めたという感じだったんですが、空前メテオさんとかぐろうさんとか、近い人たちが優勝するかしないかみたいなところに行きだして、急にリアリティが出てきたというか。だから意識させてくれた空前メテオには本当に感謝してます。
ゆのき:僕は中学、高校ぐらいからずっと観ていましたね。ほんまに今まで見ていたテレビに出たのが今回初めてやったんです。テレビで漫才をするのが初めてでしたし、しかもその大会のファイナリストになるとはまだ思ってなかったので、信じられないです。
北川:それはそうやと思う。お前が行ったってこと、俺はまだ信じてないし。
──決定戦に向けて、意気込みをお願いします。
ゆのき:前回の決定戦の粗品さんの審査とかを見て、自分があそこに立ってたらすごい怖いやろなという印象があったので、欠点のない「ここはこうちゃうか」みたいな突きどころのない漫才を仕上げて持っていけたらなと思います。
北川:僕は、ツッコミどころのない漫才というのは良いようで悪いと思うので、ツッコミどころがいっぱいあるような漫才を作っていけたらなというふうに思います。
関連記事
ふわり雲 @tadayoukumo_6
1位通過したぐろうのおふたりが言語化ゲストふくらPへのコメントあり!
ぐろう「ytv漫才新人賞」トップ通過「頼むでという感じでした」 2位は初参戦のシカノシンプ https://t.co/wqGiGgihE2