日々さまざまな大会が開催され、賞レースブームの様相を呈した2025年。新王者たちの功績を改めて振り返るべく、お笑いナタリーが取材した大会を中心に、1年間の優勝者をまとめてみました。
ぐるナイ年越しおもしろ荘!
優勝者:
その他の出場者:えぐろ / 幸のとり / サルベース / 十九人 / スクラップス / スパイシーガーリック / スピーディーハンター / ナチョス。 / 福はら777 / ぼよんぼよん / まぐろ兄弟 / マッスルオペラちゃん
放送日:12月31日~1月1日
熾烈なオーディションを勝ち抜いた芸人たちがネタを披露する年末年始の恒例企画「おもしろ荘」。観客投票により、ネコニスズが優勝した。なお2位はスクラップス、3位は十九人。
100×100
優勝者:
その他の出場者:あくびぼうや / イチゴ / イノシカチョウ / 今井らいぱち / ウエスP / 華山 / 家族チャーハン / きっと君はくるさ / 気になるあの娘 / 兄弟 / 清川雄司 / ぐろう / 小森園ひろし / サンタモニカ / シマッシュレコード / スカチャン / 世間知らズ / 大自然 / たくろう / タチマチ / 例えば炎 / ダブルアート / ツートライブ / ネイビーズアフロ / バタークッキークラブ / はるかぜに告ぐ / ヘニ / ヘンダーソン / マイスイートメモリーズ / 真輝志 / 松浦景子 / 三戸キャップ / もも / 守谷日和 / ライムギ / ランパンプス / 隣人 / ローマんな / 若葉のころ
開催日:1月1日
“日本一早い賞レース”というコンセプトを掲げる「100×100」は、1回戦では100秒、準決勝では200秒、決勝では300秒の制限時間のもとで競うネタバトル。第2回大会となる今大会には初代王者のイチゴを含む40組が出場し、お~い!久馬、椿鬼奴、麒麟・田村、ギャロップ林、中山功太が審査を担当した。優勝した牛ぺぺのネタについてギャロップ林は「しゃべくりの面白さもありながら、最後の最後で見たことないような聴き心地のよさがあった。芸人である自分が『これで笑っていたい』という気持ちにさせられて、めちゃくちゃよかったです」と賛辞を送っている。
第19回 山-1グランプリ
優勝者:
その他の出場者:ツンツクツン万博 / ツートライブ / スピーディーハンター / 爆走マシン / カーネーション / ふかわりょう / 紅しょうが / マウンテンブック / ベルナルド / GO!皆川
放送日:1月26日
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で2007年より展開されている伝統の企画「山-1グランプリ」。芸人たちのネタを月亭方正が独断で採点していく。会場で爆笑をさらっても、方正が「ウケすぎ」と嫉妬して低得点を付けることがあり、狙って優勝することは難しい。「M-1グランプリ」の予選動画でも話題となったレーズンダイナマイトが方正のツボに入り優勝した。
第4回ザ・葡萄王~笑いを収穫せよ~グレープカンパニーNo.1決定戦
優勝者:
その他の出場者:ツンツクツン万博 / ウォーターズ / マッスルオペラちゃん / 東京ホテイソン / フランスピアノ / わらふぢなるお / TOKYO COOL / カカロニ / ヤッホイ / レインマンズ / ランジャタイ国崎
開催日:2月2日
グレープカンパニー所属芸人によるネタバトル。TCクラクションは第1回でも優勝しており、2度目の“葡萄王”となった。ランジャタイ国崎は4大会連続で失格。
第7回 たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯「お笑い日本一」
優勝者:
その他の出場者:オッパショ石 / 元祖いちごちゃん / サイヤング / サルベース / ジグザグジギー / TCクラクション
開催日:2月7日
ビートたけしが名誉顧問を務めるイベント「江戸まち たいとう芸楽祭」の一環として行われている大会。審査をビートたけし、高田文夫、ナイツが担当し、大会初の2組同時優勝となった。
第14回 ytv漫才新人賞決定戦
優勝者:
その他の出場者:ぐろう / タチマチ / マーメイド / 翠星チークダンス / マーティー / オーパスツー
放送日:3月2日
読売テレビ主催。芸歴10年目までの若手芸人を対象にした漫才コンテスト。審査員の霜降り明星・粗品は「漫才の本編でちゃんとウケていたので、文句はなかった。また仕事できるのを楽しみにしてるわ」とフースーヤをねぎらった。
R-1グランプリ2025
優勝者:
その他の出場者:田津原理音 / チャンス大城 / さや香・新山 / ハギノリザードマン / ヒロ・オクムラ / マツモトクラブ / 吉住 / ルシファー吉岡
放送日:3月8日
ピン芸日本一決定戦。友田オレは「辛い食べ物節」を歌うネタ、「ないないなないなない音頭」を歌うネタで優勝し、23歳(当時)という史上最年少のチャンピオンとなった。
千原ジュニアの座王 in 日本武道館
優勝者:
その他の出場者:ケンドーコバヤシ / 野性爆弾くっきー! / 錦鯉・長谷川 / 笑い飯・西田 / フルーツポンチ村上 / R藤本 / 阿佐ヶ谷姉妹 / ルシファー吉岡 / モグライダー芝 / コロコロチキチキペッパーズ・ナダル / ラブレターズ溜口 / ななまがり / ヤーレンズ出井 / アインシュタイン稲田 / マユリカ阪本 / 真空ジェシカ・ガク / 3時のヒロイン福田 / ラランド・サーヤ
開催日:3月11日
「千原ジュニアの座王」(関西テレビ)のイス取りお笑いバトルを東京・日本武道館で繰り広げる「千原ジュニアの座王 in 日本武道館」。「大喜利」「ギャグ」「モノボケ」「一分トーク」といったさまざまなお題で対決するため、お笑いの総合的な能力が重要だ。番組内でも無類の強さを誇り、その証としてゴールドビブスを着用しているロングコートダディ堂前が優勝した。
第5回バカ爆杯
優勝者:タルタル関数
その他の出場者:ソルトレイク / 海底金融 / 人間横丁 / 雨傘 / ダックワーズ / キャラメルパンダ / あおいちゃん / ビックブック / 春日向のように / まぐろ兄弟
開催日:4月6日
プロダクション人力舎の若手ライブ「バカ爆走!」内で開催されている芸歴5年目以下によるネタバトル。アンタッチャブル柴田、北陽・虻川、ラバーガール飛永が務めた結果、2024年デビューのタルタル関数が勝利した。
ノーセンスユニークボケ王決定戦
優勝者:
その他の出場者:オジンオズボーン篠宮暁 / 永野 / いち・もく・さん・くぼた / 新宿カウボーイかねきよ / 流れ星☆ちゅうえい / イワイガワ・岩井ジョニ男 / サンシャイン池崎
開催日:4月9日
「ノーセンスユニークボケ王決定戦」は「おしゃれな笑いができない」「ボケたいときにひたすらボケる」という芸人たちが集い、自らのノーセンスぶりを競う大会。ノーセンスにザ・ギースのコントを演じる「ノーセンス ザ・ギース」のデモンストレーション役として登場したザ・ギースだったが、永野らにイジられまくり、最終的に高佐が優勝者となっていた。
第60回上方漫才大賞
大賞受賞者:
放送日:4月12日
ラジオ大阪と関西テレビが主催する「上方漫才大賞」は、年度を通じて寄席や放送、その他の舞台などでもっとも活躍した芸人に贈られるもの。銀シャリ橋本は「めちゃくちゃうれしかったですね。ついに獲れた」と感慨深げに述べていた。
オールナイトニッポン0(ZERO)~決戦!お笑い有楽城~(2025年4月)
優勝者:
その他の出場者:インテイク / ぎょねこ / サルベース / 素晴らしき人生 / 忠犬立ハチ高 / ドン・クサイ / ぶたマンモス / ポテトカレッジ / まぐろ兄弟 / 安原カラス / らんちゅう / リンリン / レーズンダイナマイト
放送日:4月12日
ニッポン放送と日本音楽事業者協会が共同制作する「決戦!お笑い有楽城」は、若手芸人が賞金10万円と「オールナイトニッポン0(ZERO)」の単発パーソナリティを懸けラジオ形式のトーク力を競う大会。ヒロ・オクムラは「R-1グランプリ2025」決勝で最下位に沈んだことにちなんだトークで会場を盛り上げた。
30-1グランプリ2025
優勝者:
その他の出場者:や団 / レインボー / 春とヒコーキ / ヨネダ2000 / シテントル / クロコップ / うるとらブギーズ / ななまがり / お見送り芸人しんいち / ぴろしき / ガクヅケ / サツマカワRPG / ダブルアート / ウォーターズ / 大自然 / チャンス大城 / いぬ / サスペンダーズ / わらふぢなるお / ぶったま / 鳥居パラダイス / お宿 / カゲヤマ / キンタロー。 / インポッシブル / 天才ピアニスト / ボブスレー黒岡 / マジメニマフィン / ファイヤーサンダー / レイザーラモン / 歩子 / ラブレターズ / スタミナパン / 泥まみれ / ザ・ギース / 牧野ステテコ / 脳みそ夫 / ニッポンの社長 / シティホテル3号室
放送日:5月7日
「水曜日のダウンタウン」(TBS系)内で展開されている、30秒以内のネタで競う大会。伊集院光、小籔千豊、劇団ひとり、さらば青春の光・森田、バカリズムが審査を担当した。永野は「イケメン4人の男性器を触る妖精」「巨大化したX JAPANのToshl」の2本を披露。
優勝したことを伝えられると「やったー! 時代が来た! おかしいと思ってたんだよ。俺ずっと一番面白かったもん!」とコメントしていた。
大ライブTOKYO2025
優勝者:シネマ特区
開催日:5月14日
卒業直前の現役NSC生が1年間の集大成として出演する催しだった「大ライブ」は、今年からは1年目の芸人たちのお披露目ライブという形にリニューアル。フリーでも舞台を経験してきた嶋田と今もサラリーマンとして営業で働く和深(わぶか)が結成したシネマ特区が優勝した。
今月のお笑いネタライブ!!2~審査員は井口と槙尾~
優勝者:
その他の出場者:スタミナパン / 忠犬立ハチ高 / トゥリオ / 演芸おんせん / スパイシーガーリック / イチゴ / リニア
開催日:5月14日
井口と構成作家・飯塚大悟によるお笑いナタリーの連載「今月のお笑い」発の大会の第2弾。飯塚が「井口に自慢のネタぶつけてみてほしい!」と特に思う芸人を迎え、井口とゲスト審査員・かもめんたる槙尾が独断と偏見でネタを採点した。1位はリニアの186点、2位は家族チャーハンの185点だったが、大会中は自由に点数調整をしてもいいというルールのため、井口と槙尾が改めて“談合”。井口は「リニアと演芸おんせんが92点で被っちゃったのでリニアを91点にする」と調整し、槙尾が空気を読むように家族チャーハンの点数を1点上げた結果、家族チャーハンの逆転優勝となった。
THE SECOND~漫才トーナメント~2025
優勝者:
その他の出場者:囲碁将棋 / 金属バット / ザ・ぼんち / はりけ~んず / マシンガンズ / モンスターエンジン / 吉田たち
放送日:5月17日
結成16年以上の芸人たちを対象にした漫才賞レース「THE SECOND」。トップバッターを務めたツートライブが1回戦でモンスターエンジン、準決勝ではりけ~んず、決勝で
大ライブOSAKA2025
優勝者:おもしろジャンケン
開催日:5月20日
「大ライブ」の大阪版では、嘉津翔太、嘉津じゃない方、その他しょうたろうが結成したトリオ・おもしろジャンケンが優勝。メッセンジャーあいはらから「このままでいいと思います。95%くらい完成してる」と太鼓判を押された。
Hypeconin manzai-kilpailu
優勝者:OHO
その他の出場者:Agents of steel / Avioliitto / Jennitu / potenssiin2
開催日:6月7日
フィンランドで初めて開催された漫才コンテスト。どの出場者も日本の伝統的な漫才の構造を踏襲しつつ、フィンランドの言葉と文化を生かした内容で観客や審査員を魅了する中、フィンランド初だという漫才コンビ・OHOが優勝した。
ワタナベお笑いNo.1決定戦2025
優勝者:
その他の出場者:豆鉄砲 / フタリシズカ / ファイヤーサンダー / ラパルフェ / アリオス / ナチョス。 / リバーマン / 四千頭身 / 江戸川ジャンクジャンク
開催日:6月15日
ワタナベエンターテインメントの中で一番面白い芸人を決める大会。金の国は1本目にタクシーを舞台にしたコント、2本目に久々の再会を描いたコントを披露し、栄冠を勝ち取った。
UNDER5 AWARD 2025
優勝者:
その他の出場者:兄弟 / 生姜猫 / 無尽蔵 / シカノシンプ / ぺ / 釈迦虎 / 伝書鳩 /
開催日:6月22日
フリー、アマチュアを含め所属事務所問わず芸歴5年目までの芸人が出場できる大会。3回目にして史上初のアマチュアコンビが王者となった。MCのニューヨーク嶋佐は「あなたとネの1本目がヤバかった。久々にこんなに笑いました」と絶賛している。
ツギクル芸人グランプリ2025
優勝者:
その他の出場者:ネコニスズ / スタミナパン / ツンツクツン万博 / ヒガ2000 / さんだる / サルベース / 二代目ちくわぶ / 徳原旅行 / ぎょねこ / レインマンズ / 群青団地 / めぞん / 金澤TKCファクトリー / さすらいラビー
放送日:6月28日
日本音楽事業者協会とフジテレビがタッグを組んで開催する、年に1回のお笑いコンテスト。決勝では民放キー局5局のスタッフが審査員に加わり、優勝特典として各局の番組出演権も贈られた。豆鉄砲ホセ曰く「“伝説の決勝戦”と言えるくらいレベルが高かった」。
第46回ABCお笑いグランプリ2025
優勝者:
その他の出場者:金の国 / 家族チャーハン / センチネル / 天才ピアニスト / Gパンパンダ / ザ・マミィ / 金魚番長 / ソマオ・ミートボール / フースーヤ / かが屋 / ハマノとヘンミ
放送日:6月29日
「ABCお笑い新人グランプリ」として1980年にスタートし、ダウンタウン、ナインティナイン、千鳥ら錚々たる面々が優勝してきた大会。かまいたち山内、ダイアン・ユースケ、陣内智則、かもめんたる・う大、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ミルクボーイ駒場、ハナコ秋山が審査を担当した。結成10年目のエバースはラストイヤーでの戴冠。
笑学祭2025
優勝者:蝉ブルース
その他の出場者:あなたとネ / 偽ビートルズ / 能率ランク / 幽霊幽霊 / 上下する / 猿ベルベット去る / カンタービレ / 朝かもしれない / ダークドラゴン
開催日:6月30日
「笑学祭」は事務所や養成所に属していない現役の大学生であれば、お笑いサークル所属の有無を問わずエントリーできる。決勝ではロッチ・コカド、ファイヤーサンダー﨑山、四千頭身・後藤、Gパンパンダ星野、番組プロデューサー・藪木健太郎氏が審査を担当。優勝後の蝉ブルースは「進路は決まっていないが、目の前の人たちを笑わせたいという思いでやっている」と力強く語った。
まだまだある賞レース、2025年の後半へ
イルカ🐬 @0_n3vn
意外とたくさん居た https://t.co/6df0Hfe70B