この公演は、チョコンヌが今年10月に東京、北海道、沖縄を巡った「チョコンヌツアー2025」の“リバイバル公演”。シアターブラッツはチョコンヌ結成当時に立っていた会場で、それぞれのコンビが初単独ライブを行った舞台でもある。チケット料金は若手時代を彷彿とさせる前売1500円に設定し、凝ったセットなしのシンプルで素朴なステージを展開した。
コントに加えて、過去の幕間映像も上映。時の流れを感じさせる内容・クオリティが味わい深く、エンディングに登場した4人は客席を眺めて「懐かしい景色」としみじみ。「キングオブコント」など賞レースの予選会場としても使われている舞台だけに、若手の頃の苦い記憶が次々と思い出された様子で、ネタ見せ期間中に行ったコンパの話や、楽屋でジャングルポケット太田が暴れて神棚を散らかしたことでその後のシソンヌのライブに不吉なハプニングが多発したことなど、さまざまなエピソードを明かした。彼らが感慨に浸る一方、シアターブラッツを初めて訪れたという観客もちらほら。チョコプラ長田は「僕らはここから始まったんだぞ」と自分たちの原点だと強調し、「定期的にここでやったほうがいい」と4人で頷きあっていた。
なお、シアターブラッツは4月6日(月)より約1カ月間、設備刷新のリニューアル工事に伴い一時閉館。2026年5月より新体制でリニューアルオープンする。
チョコレートプラネット&シソンヌ 終演後コメント
──久々にシアターブラッツの舞台に立ってみていかがでしたか?
チョコレートプラネット長田:こんなにお客さんとの距離が近かったんだってびっくりしますね。お客さんと一緒にやっている、くらいの距離感。笑いがダイレクトにバッてくるから、大きい劇場とは違う感覚。ちょっと緊張感もある。
チョコレートプラネット松尾:近すぎて、お客さんも緊張しちゃうかなと思った。
長田:最初ちょっとウケてなかったのはそのせい……。
シソンヌ長谷川:いやいや(笑)。
松尾:最後(ステージから)見た光景は忘れてないなと思った。懐かしいな、最初に単独ライブをやったときと変わらないなと思って、よかった。エモい。
シソンヌじろう:エンディングで客席を見たときは「うわ、久しぶりに見たな」と思いました。悪い感じはしなかった。(今回のツアーの)沖縄なんて1500席くらいだったし、さんざん大きい会場でやらせてもらっていますけど、これはこれで、よさがありますね。
長谷川:懐かしさもあるし、もう戻りたくないなとも思いました(笑)。こうしてまた今の4人でこの舞台に立てたのは、初心に返れるというか、またがんばろうかなと思える、いいきっかけになりました。不思議と気持ちも入りやすかった。体が覚えてるんだな、と。
松尾:ここでいろんなライブをやってたから、どこを見ても懐かしい。この壁もそうだし、狭い袖もそうだし。すべてが懐かしい。
じろう:開演がちょっと押したのは、僕のうんこ待ちです。
長谷川:やめろよ!
じろう:楽屋にトイレないなんて、ブラッツ以来ない。女性が(トイレに)並んでるから、ずっとうんこできなくて。
松尾:それも懐かしいよね。
長谷川:楽屋の狭さも久しぶりだった。今日は2組だけど、20組とか大勢出るライブもあったから。当時は楽屋に入り切らなくて、裏にいたこともあった。
──この先の25周年、30周年の展望は?
長田:30年は誰か1人死んでる……(笑)。
松尾:マッド(長谷川)か長田さんだと思う(笑)。
長谷川:可能性あるね。
長田:(チョコンヌは)ずっとやっていけるならやっていきたい。
長谷川:定期的にやりたい。
長田:挑戦的なもので言うと、海外公演とかは体が元気なうちにやっておかないと。
長谷川:ハワイでやりたいってずっと言っているんですけどね。旅行代理店さんがついてくれればやれるかもしれない。
松尾:ハワイだけじゃなくて、ニューヨークも行きたい。全米ツアー。全部長田さんの運転で回って。ぜひやりたいです。
じろう:続けていけたらいいですかね。健康に続けていけたら。それが一番ですね。
──ちなみに、このシアターブラッツは来年改修されて5月にリニューアルオープンするようです。
長田:ええ!? そうなんですか! じゃあよかった、最後に思い出深い状態の舞台に立てて。
じろう:この梁とかどうするんだろう?
長谷川:きれいになっちゃうんだ。これも味だったんだけどなー。じゃあ、今やってよかったね。
長田:よかった。たまたまだけどね。知らなかった。
松尾:改修されちゃったら話変わってくるもんね(笑)。
長谷川:思い出とは違ってくるもんな(笑)。でもどうなるのか楽しみですね。
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