映画「
本編映像は、渡辺演じる篠田金治が立作者という裏方の立場でありながら、ある事情により役者の尾上百助に代わって舞台に立つシーン。面頬(めんぽう)で顔の下半分を隠した人物が金治であることには、共演者も観客も気付いていない様子だ。「仮名手本忠臣蔵」における討ち入りの場面、あふれんばかりの歓声が上がる中、矢間重太郎役の金治は鬼気迫る立ち回りで観客を圧倒させるのだった。
木挽町は江戸時代に芝居の町として知られ、現在の東京・歌舞伎座が位置するあたりにかつて存在した町名だ。本作では森田座での歌舞伎の様子を、芝居小屋まるごと再現。300人もの客が実際に座って観劇できるような芝居小屋のセットを東映京都撮影所に設営した。渡辺は舞台挨拶の際に「江戸の歌舞伎はこうだったのだと実感できる劇場でした。袖や楽屋、小道具部屋まできちんと作られていた」とその魅力を語っている。
今よりも舞台と客席が近い江戸歌舞伎ならではの臨場感も再現。考証を担った石橋健一郎は「庶民にほとんど休日のなかった時代、芝居見物は年に一度か二度の大きな贅沢でした。何日も前からどの着物を着ようか考え、心を躍らせて小屋へ向かう。その高揚感は今とはまったく違ったはずです。舞台と客席の距離も近く、大入りのときには舞台の袖にも客を座らせたことがあったそうです。文字通り、一体感のある空間でした」とコメントしている。
映画「木挽町のあだ討ち」本編映像
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