映画「
同作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する物語。主人公・永島夏希に北川が扮し、夏希のボディガードである格闘家・芳井多摩恵役で森田、多摩恵を思い続ける幼なじみ・池田海役で佐久間、麻薬密売の元締め・サトウ役で渋谷が出演した。
演技のこだわりを聞かれた北川は「気をてらったお芝居はしたくなかったんです。夏希はもとから凶悪な人というわけではなく、2人の子供を1人で一生懸命抱えている関西のユーモアあふれるお母さん。私も母親で関西人なので、ナチュラルな自分を投影しながらできたらと思いました。正しくない選択をしているけれど、夏希は大事な家族と生きていきたいという一心。そういったまっすぐな愛情やピュアな気持ちを大事にしたいと考えていました」と答える。
森田は「最初は(格闘家として)リングに立つ姿が想像も付かなくて、この役が務まるかなと。実際痛くてハードでしたし、戦うぞという気持ちになるまで時間は掛かりました。でも試合で死ぬ気で戦ってみると、“今を生きている”と感じられる瞬間に巡り合えて。生きるために格闘技をやっているんだと、すごく共感できました」と述懐。それを聞いた内田が「勝手にすごく練習するんですよ。指定のジムがあったんですが、全然知らないジムにも通ってました」と裏話を明かすと、森田は「監督は、私が運動神経がいい人だと勘違いしていたんですよ!」「練習に通えない期間もあったので不安でした」と猛特訓を積んでいたことを笑顔で振り返った。
とにかく森田を心配していたという北川は「今回は吹替(俳優)の方がいないんです。さすがに拳を当てたりはしないですが、床にドンとぶつかったりと、生傷やあざが絶えないのを見ていたので、格闘シーンが早く終わってほしいと思いました。ジムのシーンもまとめて1日でやっていると知って、大丈夫かなと」と回想する。森田は「私以上に心配してくれたんです。心の拠りどころでした」と北川の気遣いに感謝しきり。また佐久間は、試合シーンの撮影現場に“差し入れ”をしたそうで「Snow Manがライブで頼んでいるトレーナーさんをご紹介しました」とコメント。森田は「もう至れり尽くせりで、Snow Manになった気分でした」とうれしそうにジョークを飛ばした。
役作りについて佐久間は「海が多摩恵をどれだけ大事に思っているのか、どうしたら表現できるかなと考えました。それでラーメン屋のシーンでは、大事な人を見ている目の温かさを大切にして。『大事だ』とちゃんと思って演技していたら、それが映像にも出ていましたね」と語る。渋谷は「芝居が初めてだったので、現場で自分には何ができるんだろうと。なので素人なりに、与えられた役の背景を考えて、どういう人間なのか決めていくのが大事だと思ったんです。それで監督に『サトウという男はこういう生い立ちで、こう考えてこんな行動を取るのでは』とお話ししたら、『そうじゃない』って(さらっと)言われました。『そうなんだ』と思いました」とエピソードを披露して笑いを起こす。
対する内田は「すごく緻密に役の背景を作り上げてきてくれました。ただ、自分はそうではないと思う部分もあったのでお伝えしたんですよ」と笑い、「キャラを掘り下げる行為ってしそうですが、意外としない役者さんも多いんです。でもその緻密さが現場でしっかり出ていたと思います」とたたえる。森田は「サトウが口を触る癖が印象的で。それをナチュラルにできているのにすごくびっくりしました」と、佐久間も「演技が初めてという人がやれる領域じゃなかったですよ」と渋谷の演技を大絶賛する。
ラストシーンに関しての質問も。内田は「秘密です(笑)。脚本を書いている途中ですごく揺れたんです。現実だったらこうだけど、これは映画だからって。撮影のときも揺れましたが、最後は自分なりの答えを見つけました」と答えつつ「小道具に仕掛けがあります」とヒントを明かした。
イベント終盤には夏希の娘・小春役の
最後に北川は「この作品は愛の物語だと思っています。人間は大切なものや相手のためであれば、奥底から力が湧いてきて、これまで進めなかった道に行ったり、開けなかった扉を開くことができる生き物なんだと感じました」「誰か大切な人と(心を)通わせるきっかけになって、また新しい道に一歩踏み出す励みになればいいなと思います」と挨拶し、イベントを締めた。
「ナイトフラワー」は11月28日に全国で公開される。
映画「ナイトフラワー」本予告
北川景子の映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
📸「ナイトフラワー」イベントレポート
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