2026年に俳優デビュー15周年を迎える
「東京P.D. 警視庁広報2係」の主人公は、捜査一課の刑事になるため警視庁に入った今泉麟太郎(いまいずみりんたろう)。彼が思いがけず報道担当の広報課2係へと異動になり、広報という立場で事件解決に向けて奔走する様子が、事件発生時のメディアの裏側とともに描出される。タイトルの“P.D.”は、Police Departmentの略だ。
今泉役の福士は「“警視庁広報2係”というあまり知られていないことをドラマ化するのは面白いと思いました」と出演が決まったときの心境を明かす。フジテレビ制作のドラマで主演を務めるのは、2015年7月期の「恋仲」以来、約10年ぶり。「10年ぶりに帰ってきて、そして緒形直人さんとご一緒できるということで、ドラマ自体も社会派でまた違った自分を見せることができるのではないかと思っています」と思いを述べた。
福士とは初共演の緒形が扮するのは、元捜査一課の刑事で、現在は広報課2係係長の安藤直司(あんどうなおし)。抜けているように見えて切れ者で、異動してきたばかりの今泉を陰で支える人物だ。実は未解決事件によって“ある過去”を抱えているという。緒形は「福士蒼汰さん演じる今泉をしっかりとフォローしながら、全力で事件に立ち向かっていきたいなと思っています」と語った。企画・原案・プロデュースの安永英樹によるコメントは後掲する。
なおフジテレビでは、同作で3つの試みに挑戦する。1つ目は複数の脚本家が集まり、作品全体のストーリーや各話の構成などを共同で執筆する“ライターズルーム方式”の採用。脚本家には阿部沙耶佳、阿部凌大、島崎杜香が名を連ねる。近年のドラマではNHK「3000万」、Prime Video「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」でこの方式が使われた。
2つ目の試みは、広報課が舞台の連続ドラマを同局では初めて制作すること。広報を舞台にした作品は、これまで日曜劇場「空飛ぶ広報室」、フジテレビ系単発ドラマ「木のストロー」などがあった。
そして3つ目の試みは、FODとの共同制作によって地上波・配信のコラボレーションドラマを展開すること。2026年1月クールの地上波ドラマがseason1として放送された後、FODでseason2の独占配信が行われる。
「東京P.D. 警視庁広報2係」は、毎週火曜21時から放送される。演出は「笑うマトリョーシカ」の岩田和行、「ばらかもん」の植田泰史らが担当する。
ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」放送情報
放送局・放送日時
フジテレビ系 2026年1月スタート 毎週火曜 21:00~21:54
スタッフ・キャスト
脚本:阿部沙耶佳 / 阿部凌大 / 島崎杜香(ライターズルーム方式)
演出:岩田和行 / 植田泰史ほか
出演:福士蒼汰 / 緒形直人ほか
福士蒼汰 コメント
出演が決まったときの思い
“警視庁広報2係”というあまり知られていないことをドラマ化するのは面白いと思いました。本作のプロデューサーがメディアの記者出身ということで、台本を読み進めていくのも毎話楽しみにして読んでいます。
台本の印象
台本を読むまでは広報2係というものの存在や、実際に何をしているのかをあまり詳しく知らなかったのですが、“広報はこんな仕事をしていたんだ”という裏側や、メディアとの間にこんなつながりがあるんだなと知ることができて、とても面白く読ませていただきました。
演じる役の印象
僕が演じる役はひょんなことから広報課に異動するのですが、やる気がめちゃくちゃあって、刑事になりたいというキャラクターです。なので、最初は広報って何をやっているところなのかという疑問を持ちながら動いていくのですが、その中でやる気と広報がかけ算されていい方向に向かっていくのかな? やっぱり捜査一課に入りたいのかな?みたいなキャラクターです。
2015年7月期放送の「恋仲」以来、約10年ぶりにフジテレビ制作のドラマで主演を務めることについて
約10年ぶりと聞いて僕も驚きました。前回は「恋仲」と聞いて、当時22歳の月9でキュンキュンするようなドラマをやっていました(笑)。今回、10年ぶりに帰ってきて、そして緒形直人さんとご一緒できるということで、ドラマ自体も社会派でまた違った自分を見せることができるのではないかと思っています。
視聴者やファンへのメッセージ
「東京P.D. 警視庁広報2係」は、広報の仕事内容や事件の裏側でのメディアの動き、そして広報メンバーの一人一人の登場人物がいろんな感情を持って動いているんだということが伝わる社会派ドラマになっていると思います。ぜひご覧ください。
緒形直人 コメント
出演が決まったときの思い
僕はデビューがフジテレビ開局30周年記念作品の映画「優駿 ORACIÓN」(1988年 / 東宝)という作品なので、実は僕はフジテレビ出身の俳優です!(笑) 久しぶりのフジテレビドラマ、頑張りたいなと思っています。
台本の印象
骨太で硬派な社会派ドラマができるのではないかなと思っています。広報は警察組織と記者の間に立たされた、繊細なポジションだと思っています。その辺りも見ている視聴者の皆さんがきっと面白く感じる作品になると思っています。
演じる役の印象
元捜査一課の刑事で、ワケあって今は広報課にいます。無類の酒好きというキャラクターです(笑)。福士蒼汰さん演じる今泉をしっかりとフォローしながら、全力で事件に立ち向かっていきたいなと思っています。
2003年7月期放送の「僕だけのマドンナ …and I Love Her」以来、約22年ぶりにフジテレビ制作のドラマへ出演することについて
フジテレビの作品は恋愛ものが多いイメージなのですが、これだけ社会派な内容のドラマはなかなかないのではないかと思います。いいドラマを福士くんと作っていきたいなと思っています。
視聴者やファンへのメッセージ
警視庁の広報課が舞台のドラマをやります。あまり見たことがない側の作品だと思いますので、僕らも気合いを入れて臨んでいきたいと思います。ぜひご覧いただけたらと思います。
安永英樹(企画・原案・プロデュース / フジテレビ第3スタジオ)コメント
日々、さまざまなテレビ、新聞などのメディアやSNSで事件や事故のニュースを見聞きしない日はないと思います。では世の中に影響を与えかねないその情報はどうやって世に出ているのか? それは正しい情報なのか? 捜査当局やメディアの恣意(しい)的なものになってはいないだろうか?その時に警察組織にとってなくてはならない重要な存在が広報課です。事件事故の広報はもちろん、組織のPRもする一方で組織を守るためにも奔走し、“世間”“メディア”と“組織”の間で揺れ動く警視庁の広報課のあまり知られてこなかった物語が、ここにあります。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
福士蒼汰の主演ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」2026年1月から放送、共演に緒形直人 - 映画ナタリー https://t.co/usLx5dYNJ7
“作品全体のストーリーや各話の構成などを共同で執筆する“ライターズルーム方式”の採用。脚本家には阿部沙耶佳、阿部凌大、島崎杜香が名を連ねる”