台湾映画「
フェンシングを題材とした本作は、兄弟の愛と疑念が対立する心理スリラー。フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺したジーハンが、少年刑務所から7年ぶりに出所した。疎遠になっていた弟のジージエは「事故だ」という兄の言葉を信じ、ジーハンからフェンシングの指導を受ける。2人は兄弟の時間を取り戻していくが、やがて悪夢のような事件が起こるのだった。ジージエをリウ・シウフー、ジーハンをツァオ・ヨウニンが演じたほか、ジーハンを警戒する母役として
YouTubeで公開された予告編にはジーハンとジージエが、離れていた時間を取り戻すように打ち解けていく様子が収められている。しかし、母は「あなたは利用されている」「あの子は口がうまいの」と警戒心をあらわに。兄への疑念が深まるジージエは、幼い日に川で溺れた際に、ジーハンが手を差し伸べず見下ろしていた記憶を思い出す。ジージエの「僕が死ねばいいと?」という問いに、顔をゆがませるジーハン。最後はまっすぐこちらをにらむジーハンの表情と「世界中が俺を疑っても、お前だけは味方かと」というセリフで締めくくられた。
リウ・シウフーは「“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです」とコメント。ツァオ・ヨウニンは「『ピアス 刺心』は愛についての映画です。愛には余白が必要です。正解も間違いもない。だから柔軟に、相手を理解しようとする姿勢が大切です。時には自意識を手放すことも必要ですよね。人は誰でも自分を中心に考えがちですが、少し距離を置いて客観的に見ることで、親しい人に対しても、何か物事に向き合うときも、新しい理解が生まれると思います」と本作への思いを語った。
「ピアス 刺心」は12月5日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国でロードショー。また11月8日、9日に東京・東京都写真美術館ホールにて開催される「タレンツ・トーキョー」修了生作品の特別上映会にて先行上映。9日の上映後には2020年の修了生であるネリシア・ロウが来日しトークイベントが実施される。入場料金は無料で、事前申し込みが必要。詳細はタレンツ・トーキョー公式サイトで確認を。
台湾映画「ピアス 刺心」予告編
「タレンツ・トーキョー2025」プレイベント・修了生作品特別上映会
開催日時・場所
2025年11月8日(土)、9日(日)東京都 東京都写真美術館
入場料金
無料
※事前申込制
「ピアス 刺心」上映スケジュール
2025年11月8日(土)15:55~17:41
2025年11月9日(日)10:20~12:06 ※上映後ネリシア・ロウ登壇、トークイベントあり
リウ・シウフー コメント
日本にはこれまで三度、旅行で行ったことがあります。東京と京都に行きました。そんな日本で公開されることをうれしく思います。愛にはさまざまな可能性があるということを見つめた映画です。“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです。
ツァオ・ヨウニン コメント
私は最近、自分で運転して四国を一周する旅をしました。愛媛県の道後温泉にも行きました。「KANO 1931海の向こうの甲子園」の宣伝で行ったことがあったので、再び戻ってきたという感じで感慨深かったです。温泉街を歩き、みかんジュースを飲みました。いろんな種類のみかんがあって、自分で蛇口をひねって少しずつ飲み比べができるんです。甘いのとか、苦いのとか、苦みの中に甘さのあるものとか。みかんにあんなにいろんな味があるとは思いませんでした。
「ピアス 刺心」は愛についての映画です。愛には余白が必要です。正解も間違いもない。だから柔軟に、相手を理解しようとする姿勢が大切です。時には自意識を手放すことも必要ですよね。人は誰でも自分を中心に考えがちですが、少し距離を置いて客観的に見ることで、親しい人に対しても、何か物事に向き合うときも、新しい理解が生まれると思います。
映画ナタリー @eiga_natalie
台湾映画「ピアス 刺心」予告編とリウ・シウフー×ツァオ・ヨウニンのコメント到着
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