第38回東京国際映画祭にて、映画「イン・アイ・イン・モーション(英題:In-I in Motion)」のジャパンプレミアが本日10月28日に開催。本作で監督デビューを果たした
映画「イン・アイ・イン・モーション」とは
本作はビノシュが英国のダンサー兼振付師アクラム・カーンと組んだダンスパフォーマンス公演「In-I」の舞台裏を収めたドキュメンタリー。2008年に初演された「In-I」の企画段階から公演当日までを長期間にわたって記録し、パフォーマンスを作り上げる過程で激しい議論を繰り返すビノシュとカーンの姿が捉えられている。
ロバート・レッドフォードの勧めで始まった映画製作
ビノシュは製作経緯を尋ねられると「ニューヨーク公演のあとにロバート・レッドフォードさんが楽屋に来て、この舞台から映画を作るべきだと言ってくれたんです。すごく驚きましたが、やってみたいとも思いました」と述べ、「メイキング動画を撮るように妹にお願いをして、それから15年ほど経って編集をして映画を作りました。舞台を作るうえでいいときも悪いときもあったので、そういうところを観ていただけたら」と答える。映像素材は170時間ほどあり、編集をしていくうちに気付いたことが数多くあったそう。「特に音響ですね。動きとリンクさせることでステージに意味を持たせていくということを、改めて発見しました」と振り返る。
43歳だったビノシュの新たな可能性を見つけた人物は?
また「映画の中にも出てきますが、ロンドンに滞在していたときに、私はスーマン・シュー(Su-Man Hsu)さんという方からマッサージを受けていました。そのときに彼女から『ダンスをしてみない?』と聞かれて、『やってみたい』と答えたことがすべての始まりになったわけです(笑)。彼女に連れて行ってもらったのが、アクラム・カーンさんが監督として関わっていた舞台『zero degrees』でした。その公演が終わったあとに、リハーサルという形でアクラムさんとコラボレーションできるかを2日間くらい探ってみたんです」と説明。「スーマンさんご自身がダンスを始めたのが遅かったこともあり、当時43歳だった私の可能性を彼女が見つけてくれたんです。精神的にも肉体的にもチャレンジではありましたが、この2年後に企画を始めることになりました」と続けた。
「俳優としていつも新しい経験をしたい」
舞台・映像のモチーフについて質問が飛ぶと「アクラムさんはお父さんとの関係性を考えるところがあって、私は愛というものがどうやったら持続できるのか、それが常に疑問でした。そして思考が始まったんです。経験から学んだこととしては、自分の感情や必要としているものを、壁にぶち当たってすべて手放したときに違うものが手に入るということですね」と回答する。また「俳優としてはいつも新しい経験をしたいと思っています。心で感じること、そして見えないものを見ていくことで、いろんなものを発見することができる。人工的なものではなくて、内面の神秘的なところから生まれるものがあるのではないかと考えています」と思いを口にした。
イベントには本作のアソシエイトプロデューサーを務めた
第38回東京国際映画祭は11月5日まで東京の日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアで開催。
ドキュメンタリー映画「イン・アイ・イン・モーション」予告編
ジュリエット・ビノシュの映画作品
関連人物
Suzie_on_piano @Sue_on_Piano
このヘアスタイルは…余り好きではありません。最近の彼女はすっぴんでメガネのお写真も多くて…私としては…うーん…悲しい。
Londonでストーレートプレイ見たことや渋谷でアクラム・カーンとのIN-Iのカテコで薔薇渡したら右頬に💋して貰ったので…あれは夢だったのかとすら(;_;) https://t.co/TyCQ9lzemC