パキスタン初の長編手描きアニメーション映画「The Glassworker(英題)」の日本語吹替版制作と全国規模での公開を目指すクラウドファンディングが、MotionGalleryで10月31日23時59分まで行われている。このたび監督ウスマン・リアスのメッセージ動画がYouTubeで公開された。
「The Glassworker」クラウドファンディング|MotionGallery
戦争の惨さと芸術の美しさの対比をテーマとした本作は、架空の街のガラス職人の少年を主人公とする物語。戦火に揺れる少年少女の恋の行方や親子の葛藤が描かれる。2024年のアヌシー国際アニメーション映画祭でワールドプレミア上映が行われ、第97回アカデミー賞のパキスタン代表作品にも選出された。
9.11以降の混乱と変化の中にあるパキスタン社会で育ったリアスは、戦争の痛ましさを自分たちの世代の視点で物語として描く必要があると感じ、本作の制作に取り組んだ。スタジオジブリ作品に憧れた彼は、手描きアニメの制作スタジオがないパキスタンで、10年掛かりで本プロジェクトを進めた。
リアスは動画の中で「私は幼少期から日本のアニメーション作品に触れながら育ち、それらが『The Glassworker』を創る上で大きなインスピレーションとなりました。その作品を日本の皆さんにお届けできることは私にとって大きな名誉です。ぜひこの作品を日本に届けるためのクラウドファンディングを応援してくれるとうれしいです」と語っている。
クラウドファンディングの目標金額660万円。現在、約313万の支援金が集まっている。詳細はMotionGalleryで確認してほしい。
なお本作は「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」にて、「ガラス職人」のタイトルで長編コンペティション部門に選出された。
「The Glasswoker」ウスマン・リアスのメッセージ
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パキスタン初の長編手描きアニメ「The Glassworker」クラファン終了目前、監督ウスマン・リアスのメッセージ到着
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