暴君が統治する王国に戦士として乗り込むも、自身が同国の王子バーフバリであると知った青年の数奇な運命を描く「バーフバリ」。
インドでの公開10周年を記念して製作された「エピック4K」は、ラージャマウリの「『バーフバリ』ファンに新しい体験を届けたい」「未見の人にも魅力的な体験を与えたい」という願いが込められたもの。彼は計5時間26分に及ぶ物語を新たな視点で見つめ直し、熟考を重ねて編集を施した。YouTubeでは予告編が公開されている。
ラージャマウリは「現代の映画技術、特にIMAXに合わせて映像と音響を刷新し、作品世界がかつてないほど鮮烈に感じられるようにしました。本作を是非、現代の映画館で観客に体験してほしいと思います。『バーフバリ』を一つの物語として、です」とアピール。そして「単なる過去への回顧ではなく、この10年間に『バーフバリ』を楽しんだ人々と共有する作品でもあります」と付け加えた。
「バーフバリ エピック4K」はインド、アメリカ、日本の3カ国限定で公開。日本配給はツインが担当する。
映画「バーフバリ エピック4K」予告編
S.S. ラージャマウリ コメント
「バーフバリ 伝説誕生」が初めて劇場公開されてから10年が経ちました。公開後の反響は予想を超えるものでした。そして物語は「バーフバリ 王の凱旋」へと続き、2つの作品はインド全土のみならず、世界中の観客の心を強く揺さぶる世界を作り上げました。
そして今、公開10周年を記念して、世界観に没入できる1つの作品として私自身が編集した「バーフバリ エピック4K」が誕生しました。
5時間26分に及ぶ大長編を編集するのは簡単なことではありませんでした。しかし、長い時を経て作品を振り返ったことで、新たな視点で物語を見つめ直し、構成を練り直し、オリジナル作品で目標としたスケール感と感情を維持しながら、新たな作品へと生まれ変わらせることができました。編集の過程で、いくつか難しい決断を迫られました。愛着のあるシーンも複数、犠牲にせざるを得ませんでした。しかし、その決断の一つひとつは、「バーフバリ」二部作を何度も観た方にとって本作が全く新しい体験になるようにとの思いと同時に、初めて観る方にとっても同様に本作が魅力的なものになってほしいという願いを込めて行いました。
現代の映画技術、特にIMAXに合わせて映像と音響を刷新し、作品世界がかつてないほど鮮烈に感じられるようにしました。本作を是非、現代の映画館で観客に体験してほしいと思います。「バーフバリ」を一つの物語として、です。
「バーフバリ エピック4K」は単なる過去への回顧ではなく、この10年間に「バーフバリ」を楽しんだ人々と共有する作品でもあります。テレビや配信、リール、ミームを通じてだけでなく、最近では「RRR」が世界的な成功を収めた後、多くの人々が「バーフバリ」の存在を知りました。しかし彼らは劇場で観る機会がありませんでした。今、その好機が訪れたのです。
マヒシュマティ王国に再び足を踏み入れるか、初めて訪れるか──いずれも歓迎します。
菊池政治 @S_kikuchi
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