映画「
「RRR」の
観客の「バーフバリ! ジャイホー!」「バーフバリ! ジャイホー!」という叫び声に迎えられ登場したプラバースとヤーララガッダ。絶叫にも似た歓声が巻き起こる中、初来日のプラバースは「今日は本当に自分の感情の高ぶりを感じるスペシャルな日です」と挨拶し、「(日本のファンに会うのを)10年間待ちました。ラージャマウリ監督や、そのご家族から日本の皆さんの熱い気持ちは伝え聞いていたんです。やっと直接、皆さんにこの思いを伝えることができます。愛しています」と語りかける。ヤーララガッダも「今回はプラバースさんと一緒に来ることができて、感慨もひとしおです。大きな愛をありがとうございます」と笑みをこぼした。
ラージャマウリから直々に電話があり、本シリーズへ出演することになったというプラバース。「監督は王に関する映画を作りたいと考えていて、私が適任ではないかと声をかけてくださったんです。監督が5つのストーリーを考え、ようやく満足できた5つ目の物語が『バーフバリ』になりました。通常のインド映画の30倍近い非常に大きな予算で、心配もあったんですが、私の隣にいるクレイジーなこの方(ヤーララガッダ)が実現させるために動いてくれました」と振り返る。司会が「やぼな質問ですが……」と前置きしつつ、プラバースのキャスティング理由を聞くと、ヤーララガッダは「まさに王に見えるからです!」と言葉に力を込めた。
プラバースは本シリーズに4年半関わっていたそうで「その期間は、ほかの作品には出演しませんでした。この映画だけに集中できたために、役を保つことができたんです」と回想。また「エピック4K」が完成するまで不安だったことを明かしつつ「予算が大きく、大変重労働で、何百日もかけて演じた作品が1本の映画になる。『エピック4K』は大いなる実験と言えると思います。日本で皆さんに観てもらえることになり、報われた気持ちです」と喜び、「追加されているシーンがあるんです。皆さんにとって新たな経験になると思います」と期待を煽った。
イベント中盤には「バーフバリ」シリーズ参加後に感じた変化について2人がトークを展開。ヤーララガッダは「公開後、多くの変化がありました。インドのみならず国際的に成功したことによって、それまで以上に日本やアメリカでインド映画が上映されるようになりました。『RRR』の劇中曲がアカデミー賞を受賞したことも大きかった。世界的にテルグ映画への関心が高まったのはとてもいいことです」と言及し、「一方で変わっていないものは、情熱です。インド文化に根ざしながら、世界的に受け入れられる普遍的なものを作りたいという気持ちは変わっていません」と思いを伝えた。
続くプラバースは「『バーフバリ』に出演する前は、インドの一部の地域でのみ知られている俳優でした。作品公開後に国中で知られるようになり、そして世界中の人にも知っていただくようになった。『バーフバリ』の成功でギャラも上がりました(笑)。俳優の誰もが手に入れたいような素晴らしい経験をすることができました」と述べ、「ただ個人としては、学生時代の友人といつも一緒にいて、シャイなままです。なんとかしたいんですけどね」とはにかんだ。
舞台挨拶には、ラージャマウリからプラバースに当てた手紙も届けられた。ラージャマウリは「私は今まで4度日本を訪れたが、そのたびに繰り返し同じ質問をされたんだ。『プラバースはいつ日本に来るの?』と。彼らがその願いを強く訴えれば訴えるほど、君に彼らの愛を体感してほしいと願ったんだ。そして、君が彼らをどれほど大切に思っているかも、彼らに知ってほしいと思った。ついに私のバーフバリが私の第2の故郷にやってきた。私が毎回日本の旅を満喫したのと同じくらい君も日本を楽しんでくれることを願っている」とメッセージを贈った。これを受け、プラバースは「監督から日本での話を聞いていて、それだけで感情が高ぶっていたんです。やっと日本の皆さんと接することができました。今回の経験は一生忘れることができないと思います。愛をありがとうございます」と感謝した。
なおプラバースは当初の予定より滞在期間を延長したそう。「渋谷のスクランブル交差点にはさっそく行きました。監督からいろいろと日本の情報を教えてもらっているんです。滞在期間を10日に伸ばしたので、京都や奈良にも行きたいです。素敵なところを見られるのを楽しみにしています」と笑顔を見せた。
「バーフバリ エピック4K」は12月12日より2週間限定で全国公開。
S・S・ラージャマウリ メッセージ全文
君のことはよく知っているよ。もし君が日本のファンの愛を試したのならば、今頃きっと涙しているに違いない。私は今まで4度日本を訪れたが、そのたびに繰り返し同じ質問をされたんだ。「プラバースはいつ日本に来るの?」と。彼らがその願いを強く訴えれば訴えるほど、君に彼らの愛を体感してほしいと願ったんだ。そして、君が彼らをどれほど大切に思っているかも、彼らに知ってほしいと思った。ついに私のバーフバリが私の第2の故郷にやってきた。私が毎回日本の旅を満喫したのと同じくらい君も日本を楽しんでくれることを願っている。日本の友人の皆さん、今回は新作の制作のために来日が叶いませんでした。皆さんとお会いできず残念ではありますが、代わりにショーブが我らの王を連れて行きますので、どうぞ温かく迎えてくださればと思います。ありがとうございます。愛を込めて。
映画「バーフバリ エピック4K」予告編
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