小川哲が2022年に発表した小説「君のクイズ」が実写映画化。監督は「ハケンアニメ!」「沈黙の艦隊 北極海大海戦」で知られる
本作の舞台は、参加者が賞金1000万円をかけて戦う生放送クイズ番組「Q‐1グランプリ」。世間が注目する1対1の早押しクイズ決勝戦、その最終問題で事件は起こる。張り詰めた空気の中、主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は1文字も問題文が読まれていないにもかかわらず、正解を導き出すのだった。どんなクイズであれ、問題文が0文字の状態で答えを導き出すことは不可能なはず。たった1問のクイズが導く、驚愕の真実と人生が描かれる。
小川は「解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております」と期待を込める。吉野は「クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました」とコメントした。
「君のクイズ」は、ワーナー・ブラザース映画配給のもと2026年に全国でロードショー。YouTubeでは超特報が解禁となった。キャストなどの情報は続報を待とう。
映画「君のクイズ」超特報
小川哲 コメント
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか──
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。
吉野耕平 コメント
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品「君のクイズ」。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…? その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画「君のクイズ」。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。
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小川哲の小説「君のクイズ」実写映画化、監督は「沈黙の艦隊」吉野耕平 https://t.co/UOsYgQViZL
原作は朝日文庫