第4回新潟国際アニメーション映画祭の開催決定、本日よりコンペ作品募集

第4回新潟国際アニメーション映画祭が2026年2月20日から25日にかけて新潟・新潟市民プラザほかで開催されることが決定。本日10月15日、コンペティション作品の募集が開始された。

アジア圏有数の長編アニメーション映画祭として2023年にスタートした新潟国際アニメーション映画祭。今年は6月に死去した実行委員長・堀越謙三の功績をたたえ、「未来のアニメーション産業を担う新たな才能発掘と紹介の場」として、コンペティションがリニューアルされる。ストーリー性のある15分以上40分未満の中編作品を対象としたIndie Box部門を新設。同部門のグランプリを「スワン賞」として、受賞者に製作支援金50万円を授与する。長編部門のグランプリ受賞作については、日本配給を行う配給会社に対して50万円の配給助成金を支給。また両部門を対象とした新人賞「ゼングレヒトシュターター（Senkrechtstarter）賞」が新設された。作品の応募受付は公式サイトにて11月30日24時まで行われる。

第1回から実施してきた若手人材の招聘・育成プログラム「新潟アニメーションキャンプ」は、アジア7カ国共同で映画産業の発展を促すAFAN（アジア映画アライアンスネットワーク）の協力を得て、プログラムが拡充される。アジアおよび日本から若手人材を招聘し映画祭参加機会を創出し、交流を深め、アジア圏の若手クリエイターたちが共同でアニメーションを制作する「ワークショップ・コース」を新設。アジアと日本の若手からプロフェッショナルまで、より幅広い層の国際的な人材育成と発掘に注力することとなった。

また今回から新潟市との共催が決定。映画祭実行委員長には、堀越の後任として、開志専門職大学マンガ・アニメ学科学部長を務める成田兵衛が新たに就任した。成田は「『新潟から直接海外へ、そして新潟へ』の目標に微力ながらも貢献できるよう全力でのぞむ所存です」とコメントしている。プログラム・ディレクターは、ユーロスペース代表取締役の北條誠人、新潟を拠点に活動する映画監督・梨本諦鳴、アニメスタジオ「新潟アニメーション」代表の内田昌幸が共同で務める。そしてジェネラル・アドバイザーにニューディアー代表の土居伸彰が就任した。

成田兵衛（実行委員長）コメント

4回目の実行委員長を仰せつかりました成田兵衛です。これまでの実行委員長・堀越謙三の逝去などもあり、メンバーこそ少し異なりますが、彼が打ち出した思いやコンセプトに変わるところはありません。どころか、より強い結束力を発揮させ、3回目まで以上に新潟から新しい風を吹かせるべく、開催に向けて関係者一同フル稼働で邁進してまいります。
大学等高等教育機関とのさらなる連携、国内外メディアとの連携はもとより、昨年より本格的に進め始めました本映画祭を絡めての新潟アニメ・マンガバレー構想に加え、地域の方々ともいっそうやりとりを深め、「『民』産官学」の四身一体となった活動により、常に「better than yesterday」を目指します。
私も欧米生活21年で培った海外マンガアニメビジネス経験や国際性を活かし、「新潟から直接海外へ、そして新潟へ」の目標に微力ながらも貢献できるよう全力でのぞむ所存です。

北條誠人、梨本諦嗚、内田昌幸（プログラム・ディレクター）コメント

第4回は、新たな体制でのプログラムとなります。ですが、私たちはこれまでと変わらず、商業的な枠組みや資本の大小にとらわれず、独自のスタイルと技法でアニメーションの未来を切り拓く制作者たちを、ここ新潟から世界へ向けて紹介します。
私たちは、本映画祭が作家と観客、そして新潟と世界を繋ぐ「共創と共感の交差点」となるよう尽力します。新たな才能との出会いが、アニメーションの未来を豊かにすることを信じて。