生活のために窃盗するスクーターギャング描く、イギリス映画「ガスト・アップ」公開

イギリス発の青春クライムアクション「Gassed Up」が、「ガスト・アップ」の邦題で12月12日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。

ロンドンを舞台にした本作は、生活のために窃盗を繰り返す若きスクーターギャングたちの姿を描く物語。早くに父親を亡くした20歳の青年アッシュは、精神的に苦しむ母と幼い妹を支えるためにアルバニア系犯罪組織の強盗チームに所属する。アッシュはリーダーのダブズ、 親友のローチとともにバイクで街を駆け抜けながら、人々の貴重品を奪う日々を送っていた。そんなある日、次の標的が叔父が営むバイク店に決まり、アッシュの心は揺れ動く。

ドキュメンタリー「The Hard Stop」「Black Power: A British Story of Resistance」で英国アカデミー賞にノミネート経験があるジョージ・アンポンサが監督を務めた。主演は、映画「ブルー・ストーリー」のステファン・オドゥボラ。Netflix「ONE PIECE」のタズ・スカイラーがダブズを演じ、アーチー・ マドックスと共同で脚本を執筆した。アーティストのMs BanksやYouTuberのハリー・ピネロがゲスト出演しているほか、スティーヴ・トゥーサント、クレイグ・ミドルバーグ、イェレナ・ガヴリロヴィッチ、メイ・ミュラーもキャストに名を連ねる。YouTubeでは予告編とアンポンサによるコメント動画が公開中。

映画「ガスト・アップ」予告編

映画「ガスト・アップ」監督コメント動画

ジョージ・アンポンサ コメント

日本で「ガスト・アップ」が公開されることに、とてもワクワクしています。
私にとって長い旅のようでした。ドキュメンタリー制作から始まり、本作が初めての劇映画です。大きな挑戦ではありましたが、物語における“真実味”や“リアリティ”といった学んできた全てを、新たな映画表現の領域へと昇華させる機会にもなりました。
キャストやスタッフがいなければ、やり遂げることはできませんでした。彼らのエネルギー、創造力、献身が、この作品に命を吹き込んでくれました。
スリルと犯罪を描く映画として始まった本作は、次第に、愛や忠誠心、そして生き抜くことについての物語へと変化していきました。それをスクリーンの中にしっかりと映し出せたことを、とても誇りに思っています。日本の観客の皆さんにも、この物語を視聴いただけることを嬉しく思います。本作が皆さんの心にも届き、新たな対話が生まれるきっかけになれば嬉しいです。