映画「
芥川なおの同名小説を映画化した本作は、余命半年と宣告された少女・桜井萌が高校の入学式の日、同じクラスの佐藤日向に突然告白したことから展開していく物語。恋人として少しずつ距離を縮めていく2人は、“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”と言われる「ストロベリームーン」を見に行くことになるが、その日を境に萌は学校から姿を消してしまう。當真が萌、齋藤が日向を演じ、日向の幼なじみで萌の親友・高遠麗に池端、13年後の日向に杉野、13年後の麗に中条が扮した。またユースケが萌の父・桜井康介役、田中が母・桜井美代子役で出演している。
當真は本作の主演が決まった際のことを振り返り「1番はやったー!という気持ちでした。自分の現場での振る舞い、お芝居1つひとつで現場の雰囲気が変わるんだろうなとも思ってプレッシャーも感じていました」と明かす。ドラマ「ちはやふる-めぐり-」でも共演している齋藤については「日向くんは物静かでおっとりしていて、映画の現場では潤くんからもそれを感じていたんです。役を自分に下ろしていたんだなって。同年代のキャストが多いドラマのときは弾けていて! 少年な一面もあるんだなって思いました」と語る。一方の齋藤は「(當真は)すごく優しくて! とにかく1年間一緒にできるという“幸せ度”が半端なかったです。主演としてプレッシャーもあるんだろうなという中でそれを出さずに引っ張っていただいて。ドラマでは同世代をまとめる存在で頼もしかったです!」とたたえた。
池端は「麗はサバサバしていて好きだなーって。強くて、かっこいい女の子を演じられて幸せでした」と笑みをこぼす。麗役を池端から引き継いだ中条は「こんなにプレッシャーを感じた作品はないです。萌も日向も麗もこの3人しか演じられないというキャスティング。事前にみんなの映像を観ていたんですが、それが本当によくて! 私は萌ちゃん(當真)と会う機会はなかったので、携帯の待ち受けを萌ちゃんにしていました。告白しちゃった!(笑) 気持ち悪くないですか?」と心配する。これを受けた當真は「口角が上がっちゃいます!」と大喜びした。
また中条は試写会時に号泣したそうで「自分の作品って客観的に観れないんですが、ずっと泣いていて。試写室から出てきたあと、監督の顔を見たらダムが決壊したみたいになってしまいました」と思い返し、涙を流しながら「それだけいい映画なんです! もうこれ以上話すの無理無理!」とギブアップする。これを横で聞いていた杉野は「大丈夫?」と心配しつつ、「純粋な思いが詰まっている作品です。自分も学生ものの作品をたくさんやってきたので、当時はこんな気持ちだったのかなーと想像しながら映画を観ていました。こういう時代に心を動かせる作品になっていると思います」と伝えた。
本作が好きなあまり、ストロベリームーン・中山に改名しようかと思っていると話し、会場を笑わせたのはユースケ。「最初に
ユースケとともに、萌の両親を演じた田中は「完成した作品の中では、家族の前で見せない萌ちゃんを観れた。こんな笑い方するんだって思ったり、それだけで幸せでした」と笑顔に。ユースケは「麗奈ちゃんと僕の13年後は舘ひろしさんと浅野温子さんにやってほしかったな。顔の系統的に舘さんと浅野さんしかありえないわけだから」とぼやき、笑いを誘った。
最後に酒井は「大切な人を思っていれば何があっても強くいられる。そんな愛や優しさが詰まっている映画になっています。大切な人と観てほしいです」とコメント。當真は「映画のタイトルに『余命半年の恋』という言葉が入っていますが、その限られた時間は悲しいものではなく、その中で、どれだけ自分を大切にできるかが描かれています。誰かが誰かを思う温かさにあふれている作品です。それを感じていただけたら」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「ストロベリームーン 余命半年の恋」は10月17日より全国ロードショー。
ホットチャン @rururi29
酒井監督めちゃくちゃかわいい https://t.co/i0uDB5eYNv