「ルックバック」の
本作は、集英社の少年ジャンプ+編集部と東宝が共同開催した「東宝×ワールドメーカー短編映画コンテスト」にて大賞を受賞した西田充晴(ペンネーム:奇多郎)の映像コンテ「顔のない街」をもとにしたSFサイコロジカルホラー。東宝による才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」にて製作され、監督・脚本は
物語の舞台は、近未来の日本。顔を自由に変えられる時代となり、同じ顔をした人々が街にあふれていた。“ナチュラルの顔”で生きる大学生のミサは、自身が映った鏡に謎の「✕」マークが描かれていたことをきっかけに違和感と不安に飲み込まれていく。やがて彼女は有名なクリニックの扉を叩き、顔を変えるという選択に向き合おうとするのだった。吉田がミサを演じ、彼女が訪れる「レイ・フェイス・クリニック」の院長・レイ役で
ハワイ州で唯一のアカデミー賞公認映画祭であるハワイ国際映画祭は10月15日から開催。「顔のない街」はMetamorphosis Shorts Program(メタモルフォーシス短編プログラム)部門で上映される。また10月30日からフランス・ナントで行われるユートピアルは文学、科学、映画、コミック、ゲームを横断したヨーロッパ最大級のSFフェスティバルで、同作は国際短編映画コンペティション部門での出品となる。
吉田は「海外の映画祭にノミネートしていただいたと聞いてとても嬉しく思います」と喜び、「監督の描く世界観が美しくも不気味で、私自身撮影をしながら沢山の学びがありました」と述懐する。香椎は「言葉なくとも伝わる作品だと思うのでぜひ、日本人の織りなす繊細な作品、楽しんでいただけたらと思います」、村上は「美しくも奇妙な世界が、海を越えた先でどんな夢や悪夢となるのか。世界の方々に観ていただけることが、今から楽しみです!」とコメントした。
「顔のない街」の日本公開は現在調整中。このたび到着したビジュアルには、背中合わせになったミサの姿が収められている。
吉田美月喜 コメント
今作が海外の映画祭にノミネートしていただいたと聞いてとても嬉しく思います。
この作品で描かれているのは「自由に顔を変えられる世界」です。もちろんフィクションですが、そう遠くない未来で起きるのではないかと思ってしまいます。
容姿を変えることで自分自身を見失ってしまうのか…
顔や容姿を変えることが身近になってきた今の時代だからこそ感じる怖さと深いメッセージに考えさせられる作品です。
今回、村上監督と初めてお仕事をさせていただいたのですが、監督の描く世界観が美しくも不気味で、私自身撮影をしながら沢山の学びがありました。村上監督とはしっかり話し合い、監督が頭の中で描いているものを丁寧にイメージしながら撮影させていただきました。是非観ていただきたいです。
香椎由宇 コメント
海外の映画祭へ「顔のない街」がノミネートされたと聞いて今まで味わったことのない高揚感でいっぱいです。
この作品のもつ独特な小気味悪さ、近い未来あり得てしまうのではないかという怖さ、それらを監督の持つ独特なテンポと繊細な色合いで閉じ込めた作品です。
言葉なくとも伝わる作品だと思うのでぜひ、日本人の織りなす繊細な作品、楽しんでいただけたらと思います。
村上リ子 コメント
映画「顔のない街」の監督・脚本を務めた村上リ子です。
この度、本作がヨーロッパ最大級のSFの祭典であるLes Utopiales、アカデミー賞公認映画祭であるアメリカのHawaii International Film Festivalに公式選出されたとのこと、大変光栄に思っております。
「顔のない街」に関わっていただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
顔を自由に変えられる近未来の、同じ顔があふれる社会。美しくも奇妙な世界が、海を越えた先でどんな夢や悪夢となるのか。世界の方々に観ていただけることが、今から楽しみです!
西田充晴 コメント
このたび「顔のない街」が国際映画祭に公式選出されたと聞き、原案者として関われたこと、大変ありがたく思います。本作は、あらゆるものを呑み込んで商品化していく運動が資本主義だとするなら、その終着駅は人間の商品化だろうし、人間の商品(カタログ)化は、新しい型の全体主義に至るだろうと、警鐘を鳴らします。
私自身、村上監督が手掛ける映像の世界に魅せられた一人です。
たくさんの方に、この映画が届きますように!
村上リ子の映画作品
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おおとも ひさし @tekuriha
吉田美月喜らが歓喜、顔を自由に変えられる近未来描く「顔のない街」海外映画祭へ出品(コメントあり) - 映画ナタリー
"監督・脚本は村上リ子が担当した。 https://t.co/jCMaNYZZNt