映画「
同作は、小学4年生の上田唯士が環境問題に高い意識を持つクラスメイト・三宅心愛に恋をし、彼女に近付くためにクラスの問題児・橋本陽斗と3人で“環境活動”を始める物語。嶋田が唯士、瑠璃が心愛、味元が陽斗を演じた。
作品をイメージした、お揃いの衣装を着て登場したキャスト陣。嶋田は「まだ(映画が上映された)実感は湧かないですね~」とお茶目に挨拶し、上映後の観客を前に「みんな、すごく面白かったという顔をしています!」と話して会場を沸かせる。本作で本格的な演技に初挑戦した瑠璃は、昨日に同劇場で本作を鑑賞したと明かし、「観てくださった人から『面白かった』と言ってもらえて、『私、本当に映画に出ちゃったんだ!』と思いました」とニッコリ。味元は「親子試写会では『続編待ってます』という声もいただきました。監督、よろしくお願いします!」とお願いして呉を照れさせた。
その後、呉は3人をキャスティングしたオーディションを振り返っていく。まず嶋田に関しては「落ち着きがなく、グネグネしている姿を横目に見て『この子、面白いな』と思っていたんです。そして自分の番になるとセリフではなく、なぜか自分で咀嚼した“ニュアンス芝居”をした。それに『ナイス!』と感じました」と説明。「『将来、何になりたいの?』と聞いたら『芸人です! どぶろっくです!』と。その後ワークショップにも来ていただいたんですが、『やっぱり唯士役だ』と確信しましたね」と思い返す。
続いて呉は、瑠璃の起用に関して「心愛役には、最終的に4人の参加者が残りました。瑠璃さん以外はキャリアのある子たちだったんですが、瑠璃さんには『ほかの人たちと変わりませんよ』という背伸びした空気感があった。それにキュンとして『心愛だ』と感じました」と述懐。そして味元は当初、唯士役で構想していたそうで「迷ったとき、試しに『陽斗を演じてみて』と言ったらセリフが全部入っていて、そこには陽斗がいたんです。『なんにでもなれるんだ』と思ったのが決め手になりました」と打ち明けた。
さらに「演じた役と似ているところ」を聞かれると、嶋田は「顔ですかね」と一言。呉が「この作品は原作がないよ!」と補足するが、嶋田から「いや、映画を観たら『似てるな』と思ったんです」と素直に返され、「哲学的!」と圧倒される場面も見られた。
子供と母親のコミュニケーションも描かれていく本作。嶋田は唯士の母・恵子役の蒼井優について「話しかけてくれて、とても優しかった」とコメントし、MCから「本当のお母さんは(優しい)?」という問いに、「エヘヘへへ」と返答する。瑠璃は、心愛の母で厳しく指導する冬役・瀧内公美との撮影に触れ、「ずっと役のままでいてくれたので、最初は怖いイメージが……。でも撮影が終わるとハグをしてくれたので『こんなに優しい人だったんだ!』とホッとしました」と回想。呉はリハーサルをした当時に言及し、「ト書きには『子供に詰め寄る』としか書いてなくて、瀧内さんは『“本腰”は残しておきます』と。本番でひたすら演じてくださった」と称賛した。
イベントの終盤、「監督に聞いてみたいこと」のコーナーが展開されると、嶋田は「一番影響を受けた作品はなんですか? 僕は『ドラゴンボール』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」と質問。呉は「私も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。この映画と同様、『ふつうの子ども』は子供でも大人でも楽しめる作品を目指したんです」と述べ、嶋田と意気投合した。
「ふつうの子ども」は全国で公開中。なおフォトセッション時には客席から颯真役・
嶋田鉄太の映画作品
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