韓国映画「
2009年の台湾映画「聴説」を韓国リメイクした本作は、誰もが経験したことのある恋と青春のひとときを、手話によるコミュニケーションを通じて描いた物語。大学を卒業したものの就職する気になれず、しかたなく両親が営む弁当屋を手伝うことになったヨンジュンは、配達先のプールで手話を使って話すヨルムと出会い一目惚れする。大学時代に習った手話を駆使してなんとかヨルムに近付こうとするヨンジュン。しかしヨルムは、聴覚障害者の水泳グループに所属してオリンピックを目指す妹ガウルの夢を叶えるため、忙しい毎日を送っていた。ホン・ギョンがヨンジュン、ノ・ユンソがヨルムを演じ、IZ*ONEの元メンバーとしても知られるキム・ミンジュがガウル役で商業映画デビューを果たした。
作品を引っさげ来日するのはキャストたちにとって今回が初のこと。ホン・ギョンは「日本映画が好きで普段も観ているんです。好きな日本の監督や俳優さんもたくさんいます。今回、この映画と一緒に日本に来ることができてうれしいです」と喜ぶ。ノ・ユンソは「実は先週、衝動的に福岡旅行に行っていたんです。今回、作品と一緒に東京に来ることができて不思議な気持ちです。たくさん愛してくれたらうれしいです」と呼びかけた。
キム・ミンジュは「これまでIZ*ONEの活動のために日本によく来ていたんですが、今回久しぶりに日本に来られてとてもうれしいです! ファンの皆さんが来日を待っていてくださって、その気持ちに感謝しています。だからかっこよく登場したかったんですが……登壇する際に靴のひもが取れてしまい、申し訳なかったです」と悔しがる。そんな彼女には「問題ないです!」と大きな声が飛んだ。
ヨルムはガウルのために自分を押し殺すキャラクターであるという話題になると、ノ・ユンソは「私はヨルムが自分を押し殺していたとは考えていなかったんです。ヨルムは両親と離れて暮らしていて、生計を立てなければいけない責任があります。さらに妹は大きな夢を持っている。私も彼女と同じ立場であれば、同じようにしたのではないかと思いました」と明かした。またホン・ギョンは役作りを振り返り「この映画は誰かに初めて恋に落ちる物語です。一目惚れし、恋に落ちたそのときのときめき、感情を作品の中に刻みたいと思いました」と回想する。
有力な水泳選手を演じるために、多くの練習を重ねたキム・ミンジュ。「自分とガウルの性格が似ていると感じたので、うまく彼女を表現したいと思いました。そのためには水泳もがんばらないといけない。大変でしたが、ガウルと同じように夢に向かっていくつもりで、できる限り練習しました」と口にした。
イベント終盤にはキャストが手話の練習を回想する場面も。ホン・ギョンは「撮影前に、2、3カ月手話を学ぶことができました。手話を学ぶことは大変ではありましたが、その大変さはネガティブなものではありません。とても楽しかったです」と話し、「普段、会話をする際は、相手の目を見ないで話したり、別のことを考えながら相手の言葉を聞くことがあると思います。でも手話は全神経を集中させて、相手と目を合わせる必要があります。手話の練習を通して、相手の心を理解するのはどういうことなのかを、改めて振り返ることができました」と真摯に語る。
ノ・ユンソは「手話での演技にプレッシャーもあったんですが、思っていた以上に手話の勉強は楽しかったです。手話では相手の表情を読み取ったり、体で何を表現しようとしているか汲み取る必要があります。演技面においても、手話の練習は多くの学びがありました」と述懐。キム・ミンジュは「ホン・ギョンさん、ノ・ユンソさんと息を合わせながら練習しました。手話を練習する機会があってうれしかったです」とほほえんだ。
そんな3人のキャスティング経緯を問われたチョ・ソンホは「キャラクターと実際の俳優さんの年齢が同じぐらいだといいなと思っていたんです。そして3人の資料を見たときに、思い描いていたヨンジュン、ヨルム、ガウルに似ていたんです。その後、1人ずつ会って、演じてもらうべきだと確信しました。誰が観ても、3人はキャラクターにぴったりだと思ってもらえると思います」とたたえた。
「君の声を聴かせて」は9月26日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
映画ナタリー @eiga_natalie
「君の声を聴かせて」ジャパンプレミア開催🎉
ホン・ギョンとノ・ユンソが手話の練習で得たものとは?キム・ミンジュは待っていてくれたファンに感謝
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