俳優・
報道番組「news23」などで20年前から戦争を取材してきた綾瀬。今回は原子爆弾の開発を行った「マンハッタン計画」の拠点となった街、アメリカ・ニューメキシコ州ロスアラモスを訪れ、計画に携わった1人の医師の足跡を追った。医師の孫との対談で、医師が警鐘を鳴らしていたにもかかわらず広島と長崎に原爆が投下された背景と、原爆投下後に日本を訪れ、被爆者たちの惨状を目の当たりにした医師の思いが明かされる。さらに綾瀬はロサンゼルスでも取材。昔も今もアメリカに根強く存在する「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だった」という “原爆神話”がどのように生まれたのかを、当時日系人たちが多く暮らしていた町に住んでいた98歳のアメリカ人女性が語った。
そのほか番組では、鹿児島湾の水深70mに沈む特攻機の撮影に成功。また終戦を告げた玉音放送のあとに飛び立った“最後の特攻隊”に注目し、隊員の1人だった青年とその恋人について描いたドラマを通じて、彼らを“最後の特攻”に向かわせたものの正体に迫る。
綾瀬は「戦争体験者の方から話を聞くなかで、想像すること、考えること、という言葉が残っています。小さなことかもしれませんが、日々のそういうことがまず大事だと感じています」とコメント。制作プロデューサーの藤野智史は「80年が経って、戦争を直接知る人たちが『絶対に戦争はいけないぞ。今だって危ないぞ』と言ってくれる機会が減っていくからこそ、この番組を見て『なぜ君は戦争に?』と、一緒に考えてもらえたらと思います」とつづった。
戦後80年特別番組「なぜ君は戦争に? 綾瀬はるか×news23」番組概要
TBS系 2025年8月14日(木)22:00~23:56
※「news23」内で放送
綾瀬はるか コメント
戦争に関わる取材を20年近く行ってきましたが、
これまでアメリカ側の方から、お話を聞く機会はあまりありませんでした。
改めて片方ではなく、両方の話を聞くことが大事だと思いました。
戦争体験者の方から話を聞くなかで、想像すること、考えること、という言葉が残っています。
小さなことかもしれませんが、日々のそういうことがまず大事だと感じています。
戦争を知らない私たちの世代に貴重な証言をしてくださった方々に改めて感謝しています。
綾瀬はるか
藤野智史(制作プロデューサー)コメント
取材をしていると、もう誰も80年前と同じ思いをしてほしくないと思います。
でも、特攻隊員になった「君」も、原爆を作ることになった「君」も、戦争に関わった理由をよく見ていくと、現代を生きる「君」が置かれた環境と、どこか似ていることにハッとさせられます。
80年前なんて遠い昔の話だから。今の日本は平和だし大丈夫。そんなふうには思えないあやうい“空気”が今の「君」の周りにも漂っていないでしょうか。
80年が経って、戦争を直接知る人たちが「絶対に戦争はいけないぞ。今だって危ないぞ」と言ってくれる機会が減っていくからこそ、この番組を見て「なぜ君は戦争に?」と、一緒に考えてもらえたらと思います。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
綾瀬はるかが「news23」戦後特別番組でアメリカへ、原爆投下の背景を追う - 映画ナタリー https://t.co/mnLsen3bqw
綾瀬「戦争体験者の方から話を聞くなかで、想像すること、考えること、という言葉が残っています。小さなことかもしれませんが、日々のそういうことがまず大事だと感じています」