2006年に公開された映画「
続編の発表は、カナダ現地時間7月26日、モントリオールで開催中の第29回ファンタジア国際映画祭で行われた。同映画祭では、2005年にハワイ国際映画祭でワールドプレミア上映された前作の20周年上映も行われ、700人収容の会場が満席になる盛り上がりを見せた。
そして映画祭に併設された映画企画市「フロンティア・インターナショナル映画共同制作マーケット」にて、本作の続編プロジェクトが選出され、今年から来年にかけて岩手県盛岡市などで撮影予定であることが明らかに。同マーケットは、これまでに「RAW~少女のめざめ~」「ビバリウム」「TITANE/チタン」「LAMB/ラム」などの作品を世界に送り出しており、カンヌ国際映画祭にもつながるプロジェクトマーケットとしても注目されている。本年は200を超えるプロジェクトの応募数のうち21本がオフィシャルセレクションに選出され、日本映画は「ナイスの森2 Funky Forest」のみとなった。
前作「ナイスの森/The First Contact」は、独特の世界観と奇妙なユーモアで熱狂的なファンを持つ短編オムニバス。キャストには浅野忠信、寺島進、池脇千鶴、尾野真千子らが名を連ねた。続編の製作に向け、石井は「日本の地方、盛岡を舞台に、現実とSF、ヤクザ映画の要素を融合させ、観客に笑いと感動を届けます」と説明し、「新しい、『ナイスの森』の予測不能な展開を、ぜひ楽しんでください」と呼びかける。
三木も「20年分の人生経験を全てぶっ込み世界中の観客に新しい映画体験を届けるべく全身全霊で取り組む所存でございます」と意気込みをのぞかせ、伊志嶺は「現代の盛岡の街と不思議の世界を行ったり来たりしながらポップでどこか懐かしい物語の中にトリップしてもらえたら」とアピール。プロデューサーのアダム・トレルは、海外で高く評価されている「ナイスの森」と自身が暮らす町・盛岡の魅力を掛け合わせることで「日本の面白い、ユニークな文化を世界に広めていきたい」と話した。
石井克人 コメント
この映画は、日常と非日常が交錯するユーモアと人間関係を描いた作品です。日本の地方、盛岡を舞台に、現実とSF、ヤクザ映画の要素を融合させ、観客に笑いと感動を届けます。なぜ作るのか? プロデューサーのアダムさんに「ナイスの森」また作りなよー、と言っていただいたからです!! アダムもきっと、映画で笑いと温かさを伝え、東北の自然と個性的なキャラクターで国境を越える共感を生みたかったからでしょう! 新しい、「ナイスの森」の予測不能な展開を、ぜひ楽しんでください。
三木 俊一郎 コメント
何の因果か約20年ぶりに日本では、ほぼ無名のカルト映画「ナイスの森」の続編を盛岡を舞台に作る事になりました。
かくなる上は、わたくし不肖三木俊一郎、20年分の人生経験を全てぶっ込み世界中の観客に新しい映画体験を届けるべく全身全霊で取り組む所存でございますので、何卒よろしくお願い致します。
伊志嶺一(ANIKI)コメント
この物語で伝えたいのは「現実と非現実の境目は曖昧である」という事です。
今回舞台となる盛岡には日本の東北地方の中の民謡や民話などの土着的かつ摩訶不思議な要素、文化が色濃く残されています。ストーリーには夜な夜な行われる伝統的な日本の「祭り」と、そして「河童」という日本に古来から言い伝えられるキュートでもある不思議な妖怪が登場します。
主人公の少女の視点を通して観客にも魅力あふれる東北文化を存分に味わい、また、現代の盛岡の街と不思議の世界を行ったり来たりしながらポップでどこか懐かしい物語の中にトリップしてもらえたら嬉しく思います。
アダム・トレル(プロデューサー)コメント
僕にとって「ナイスの森」は最高に面白い、ユニークな映画です。日本ではあまり高評価されていない映画ですが、海外では、とても人気がある作品です。僕が住んでいる町「盛岡」も、面白い、ユニークな町なのに、日本の中でそれほど評価されてなかった場所。映画「ナイスの森」と盛岡、どちらのことも大好きなので、一緒にしたいと思いました。日本の面白い、ユニークな文化を世界に広めていきたいし、盛岡に住んでいる面白い人たちと一緒に未来のために面白い映画を作りたいので、「ナイスの森2」IN「盛岡」が盛り上がることは僕の人生の目標です。
SYO @SyoCinema
う、うそだろマジか
【イベントレポート】「ナイスの森」続編始動、盛岡で撮影へ 石井克人・三木俊一郎・伊志嶺一が再集結
https://t.co/58ye5CjhbR