映画「
多くの島民たちが集まった上映会。横浜は「一気に、あの日々の撮影のことを思い出しました」と感慨深げに挨拶し、「到着した昨日から島の皆さんの温かさに触れていて、すでに感動しています。今日は皆さんにやっと作品を観ていただけて、映画がもう1つの“誕生日”を迎えたような気持ちです」と話す。また和田は「島の皆さんと一緒に作った映画。皆さんが“私たちが作った”と言ってくださっていいと思います」と地元住民に感謝した。
撮影当時のエピソードとして、原田は「炎天下の中での撮影にもかかわらず、ウィッグを着けながら重ね着で走り続けて暑かった」「それでも、風が涼しくて逆に心地よかったことが印象に残っています」と回想。現地での生活も満喫した彼は「中須翔真くん、蒼井旬くんと一緒に温泉施設で卓球をして、汗をかいてから温泉に入って、そのあとにアイスを食べてゲームセンターで遊ぶ、というのが毎日のルーティン。まるで地元の子のような生活でした」と笑顔で語った。
小豆島をロケ地に選んだ理由を尋ねられると、和田は「本当に風景がきれいなんです。山も川も、海もあって、高低差とか地形の面白さがあり、撮影場所によっていろんな表情が見えてくる点がよかった」と説明。加えて「現実的な点で言うと、9月、10月で天気が安定していて、予算内で収まる場所を探していた。映画を撮っている最中は、奇跡的に台風も一度も来なかったですね」と明かした。
横浜は「青森県出身の私にとって、四国や瀬戸内海周辺は遠い存在だった」と語りつつ、「実際に島に来てみたら、古い建物やお店が残っていて、でもちゃんと人の気配がある。島が生きているという感覚がすごく不思議で魅力的でした」と述懐。終盤に登場する神社近くのアート作品「葺田パヴィリオン」が強く印象に残ってるそうで「初めてロケハンで訪れたときに、“この場所、夢で見たことがある”と思ったんです。まるで呼ばれたような感覚がありました」と伝えた。
800人が参加したオーディションから主演に選ばれた原田。その抜擢理由について、横浜は「棘がないというか、嫌な気配がまったくない。それが南奏介の持つ“ぼーっとしてるけど嫌味のない雰囲気”にすごく合っていた。しかも原田くんはアドリブもすごく上手。現場で台本にないセリフを自分で考えて、自然に発してくるんです。そのチャレンジ精神が大好きでした」と称賛を交えて明かす。一方の原田は「やったー!って感じでした」と合格時の心境を振り返りながら、奏介のキャラクターについて「普段はちょっと幼くておちゃめ。でも芸術のことになると急にプロみたいになる。僕とか俺とか一人称も変わるんです。だからその“二面性”を意識して演じました」と話した。
映画作品でありながら、現代アートの1つとして瀬戸内国際芸術祭2025への参加も決まっている本作。小豆島の自然に“溶け込むように”存在するアート作品群は、映画の中でもそのまま生かされており、和田は「映画を観る人とアートを観る人って、意外と層が違う。その両方をつなげることができるのがこの作品だと信じています」と期待を込め、横浜は「この映画は“芸術って何だろう?”という問いが裏テーマになっているんです。観た人が、瀬戸芸で作品を観たあとに“自分にとって芸術って何だろう?”と少しでも考えてくれたらうれしい」と自身の願いを語る。
舞台挨拶の最後、今後どんな俳優になりたいかという質問に対して、原田は「今はアクションがやりたいです。ジークンドーも強くてお芝居もすごい、岡田准一さんに憧れています」と回答。このときの真剣なまなざしに会場からは大きな声援が飛び、盛況のうちにトークイベントは幕を閉じた。
「海辺へ行く道」は8月29日より全国で公開。
※山崎七海の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
映画「海辺へ行く道」予告編
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