田中圭が「おい、太宰」撮影で汗だらだら、三谷幸喜「人間からあんなに水分が」と驚く

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「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」の完成報告会が本日6月18日に東京・WOWOW Labで開催され、脚本・監督を担った三谷幸喜、キャストの田中圭小池栄子宮澤エマが登壇した。

「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」完成報告会の様子。左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子、宮澤エマ

「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」完成報告会の様子。左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子、宮澤エマ

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「おい、太宰」は、一度もカメラを止めずに全編を撮影する“完全ワンシーンワンカット”のドラマシリーズの第3弾。小説家の太宰治を敬愛する平凡な会社員・小室健作が妻・美代子とともにタイムスリップし、太宰とその恋人・矢部トミ子に出会うさまが描かれる。太宰たちの心中を止めようとする健作を田中が演じ、小池がトミ子、宮澤が美代子に扮した。

三谷幸喜

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三谷は「(シリーズの)1作目が山の中、2作目が空港で、3作目は何にしようかとなったときに、撮影監督の山本英夫さんが『海で、タイムスリップものはどう? 浜辺は現代も過去もそんなに景色が変わらないのでは?』と言ってくれて。でも実際にやってみたら海は本当に大変でした(笑)。足場が悪くて、砂場だし石だらけだし。俳優さんも大変なんだけど、山本さん自身も大変で、足元を見れない状態で100分近く撮影していました」と苦労を伝える。

田中圭

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左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子

左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子[拡大]

もともとドラマシリーズのファンだった田中が「三谷さんとジムでお会いしたときに『もし次にやる機会があったら参加させてください』と話していました。なかなか実現しなかったので、今回できてすごくうれしかったです」「自分が持っていたイメージよりは、リハーサルを含めて現場はいい意味で大雑把。けっこう勢いでやっているんだなと」と語ると、三谷からは「がっかりしたということ?」とツッコミが入る。田中は慌てながら「いえいえ! もっと計算し尽くしてやっているようなイメージがあったんです(笑)。日によって天気も違いますし、ぶっつけでがんばらなくちゃいけない撮影だったので、いい意味で過酷。それが楽しかったです」と振り返った。三谷は笑いながら「潮の満ち引きがあるのが大変で、波がどんどん浜辺に迫ってくるし。撮影前半と後半で浜辺の景色も変わってきちゃう。皆さん、自然と闘っていてすごいなと」と続ける。

小池栄子

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小池は「リハーサルのときに三谷さんから『フレッシュさや、当時の女性の信じる強さ・たくましさを意識してほしいです』と言われました。なので普段のドラマよりも声を高くしているんです」「カメラがどっちを向いているのかも考えて、隠れたり、急いで走ったり。役の集中を切らさないようにするのは大変でしたが、もう一度やりたくなる中毒性がありました」と裏話を明かす。

太宰役の松山ケンイチについて尋ねられると、小池は「めちゃめちゃチャーミングで、太宰ってこういう人だったんだろうなというお芝居の説得力もありました。女性が惚れちゃうのもわかるような、母性本能をくすぐられるようなところもあって」と答える。三谷は「松山さんはすごく不思議な方で、何をするかわからないんですよ。突然踊り出したり」と言い、「1日1テイクしか撮れなくて今回は6テイクやったんですが、それぞれの日で一番違いがあったのは松山さんです」と続けた。

宮澤エマ

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三谷と何度も仕事をしてきた宮澤。三谷の演出について聞かれると「どの作品でも三谷さんは小ネタのようなものをその場で思い付いて『今日はこれをやってみて』とおっしゃるんです。今回はまったくやる予定ではなかったものもやったりして、例えば『海にどんどん入ってほしい』と急にお願いされたり、『このセリフをこのタイミングで』と言われたり。ただ、1日1回しか撮影できないんですよ。とにかくワンカットで最後まで行き着くことを目標に必死でみんなやっているところにオーダーが増えていって(笑)。私の役なんて、最終日には初日と別人みたいになっていたんです。三谷さんからは『これが演劇だよね、これが俺たちのスタイルだよね』と言われました」と笑う。三谷は「言えばなんでもやってくれるんですよ」と冗談を交えつつ「海を見ていると、そこに入ってほしくなっちゃう。ずぶ濡れになると面白い人と、悲壮感が生まれる人がいますが、今回は面白くなる人たちを集めたので」と説明する。

「一番大変だったことは?」という質問に、田中が「移動のペースと動線ですね。山本さんはずっとカメラをのぞいているので、ほかの俳優さんたちのスタンバイ状況は僕が見て気を使うようにしました。あとは汗です。僕の汗が出すぎて、すみませんと思いました」と答えると、三谷は「最後は悲壮感もあって、見たことのない顔をしていた」「人間からあんなに水分が出るなんて」と補足して会場に笑いを起こした。

「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」完成報告会の様子。左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子、宮澤エマ

「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」完成報告会の様子。左から三谷幸喜、田中圭、小池栄子、宮澤エマ[拡大]

最後に田中は「過去作も今作も、観ていると、ワンカットで撮っていることを忘れて作品にのめり込みました。本当に面白いし、途中から『すごいことやってるな』と感動に変わってくる。その感動を自分が壊してしまったらというプレッシャーもあったんですが、単純に楽しいことができたと思っていますので、皆さんにも観ていただけたら」と挨拶。三谷は「ワンシーンワンカットにはジレンマがありまして。僕らは苦労して撮影するんですが、視聴者はワンシーンワンカットだと気付かない、というのが成功だと思うんです。観終わったあとにやっと気付かれるような、それが本当の姿な気がします」と思いを口にし、さらに「梶原善は今回3役やります。(衣装の)早替えがあまりに見事でした。そんな俳優たちの生身の姿が見どころ。田中さんはほぼ出ずっぱりで本当に大変だったと思います。でもこんなにたくさんの時間、田中圭が観られる作品はありません」と強くアピールした。

「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」はWOWOWで6月29日22時より放送・配信。

ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」

WOWOWプライム、WOWOWオンデマンド 2025年6月29日(日)22:00~ 放送・配信

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読者の反応

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愁(しゅう)⸌⍤⃝⸍ 👻🥂✨ @akkubia

「人間からあんなに水分が出るなんて」笑

圭くんほんと代謝がいいよね
月人見てるから尋常じゃない汗には驚かない𐤔

#おい太宰
#田中圭

たくさん文字起こしありがとうございます✨ https://t.co/XXdo81FCGJ

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