劇場アニメ「
性別・年齢・国籍不明の怪盗クイーンが活躍する、はやみねかおるによる小説「怪盗クイーン」シリーズ。2022年にシリーズ20周年を記念して初のアニメ化作品「怪盗クイーンはサーカスがお好き」が劇場公開され、このたび第2弾となる劇場アニメが制作された。怪盗クイーン役で
池田にとって今回が初めてのトークイベント登壇。冒頭こそ緊張を見せたが、次々に作品への思いや制作の舞台裏について語っていく。本作の監督就任は、前作の監督・傳沙織が別件でスケジュールが埋まっていたことから、制作会社を通じて依頼が届いたことがきっかけ。原作に初めて触れ、「これはぜひアニメでやりたい」と一気に惹き込まれたと述べる。一方の山本は、1作目の公開時からすでに次回作の制作を想定し、半年以上にわたって上司に「クイーンをやりたい」と直訴し続けたと明かし、シリーズへの熱量をのぞかせた。
制作裏話も盛り上がり、中でも話題をさらったのは、全1264カットに及ぶ画コンテを池田1人で手がけたという驚きの事実。豪華客船という舞台設定に合わせて、実際に船を見学し、脚本にはなかった“可動式の天井”を演出に取り入れたエピソードも披露された。また船体を3Dモデルで制作したことで、特にロシとロクの戦闘シーンでは、海上という広大な背景を生かしたダイナミックなカメラワークが実現したという。
池田がストーリー以外の部分でがんばったのが、作中に登場するハト。“自分を世界一美しいと思い込んでいるハト=ハト界のクイーン”をイメージしてデザインされ、アフレコ現場で急きょ行ったオーディションによって声が決定。エンドロールには「ハト:紗倉のり子」と明記され、制作陣のこだわりぶりが感じられる。またアフレコは、キャストが集結して収録。2日間・計12時間というハードな収録において、現場は熱に満ちていたという。Cocomiも絶賛したシスター役の
後半は観客からの質問コーナーも。「映画化にあたって特に描きたかったシーンは?」という問いに対し、池田は「やはりクイーンの活躍をしっかり見せたい」と答え、初楼とのバトルを軸に構成したと解説する。また「今後アニメで見たいキャラは?」との問いには、山本が「ヴォルフ(・ミブ)」、池田が「探偵卿全員集合」と回答。ジオットがすでに引退している設定もあるが、「全員そろった姿は圧巻になるだろう」と夢をふくらませた。
イベントの最後には、6月5日の応援上映(新宿バルト9 / T・ジョイ梅田)と、6月7日のドレスコード上映(新宿バルト9)の開催に関する告知が。ドレスコード上映では前回のイベントとは色違いのリボンを配布予定で、制作会社全体で内職中だという裏話も飛び出した。
「怪盗クイーンの優雅な休暇」は新宿バルト9ほか全国で上映中。なお6月6日から12日まで入場者特典第3弾として「フィルム風しおり」の配布が決定した。クイーン、ジョーカー、RD、初楼といったキャラクターの名シーンが切り取られており、数量限定・全6種ランダムでの配布となる。
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映画ナタリー @eiga_natalie
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