朝倉かすみによる同名小説を映画化した本作は、35年ぶりに再会した同級生同士が心を通わせていくラブストーリー。妻と別れて地元の印刷会社に再就職した青砥健将に堺、夫と死別しパートで生計を立てている須藤葉子に井川が扮した。
堺は原作を「気がついたら世界観に入り込んでいました。なんてことのない物語なのですが、ジワジワと心に響き続けていく。この気持ちを言葉にするのはなかなか難しくて……。皆さんにもぜひ読んでもらいたい」と推薦する。劇中には朝霞市・新座市・志木市など埼玉県内の実在の地名や店舗が登場することに話が及ぶと「地元の歴史ある印刷工場に全面協力していただきました。印刷業に携わる方の誇りや“気さくさ”に触れることができましたし、奥様思いのいい人ばっかり。朝霞には青砥がいっぱいいるなと思いました」とにっこり。井川は堺と「半沢直樹」で共演した当時を思い出しつつ、「今回は“作戦を練る”ような形でなく、ご一緒することができましたね(笑)」と語った。
さらに井川は「中年の人たちの物語はあまりないですよね。この年齢だからこそ感じる互いの思いやり、すれ違いがとても切ないんです」と話し、須藤について「人になかなか寄りかかれなくて、それを許さない自分がいる。『できるだけ1人で完結するんだ』という生き方が軸にある人物」と言及。堺を「現場にいらっしゃることで、現場が穏やかで優しい空気になる。愛にあふれている方なんです」と称賛しつつ、「お互いに子供を送り出してから現場に向かうので、朝の会話は自然と『どんなハプニングがあったか?』に(笑)。生活の中にこの映画があったのだと実感しました」と振り返った。
中村は井川が憧れの先輩だそうで、「初めてお会いしたのはメイク室で、『お会いしたかったの』と声を掛けてくださった。そんなことを言ってもらえると思っていなかったので、好きな子に話しかけられた男の子のように、そっけない返事をしてしまったんです。昨日も車の中で思い出すくらい後悔しています……」と告白。井川が「そうだった!(笑)」と応じる。でんでんは「撮影が終わって朝霞駅まで送ってもらいましたが、足元がやけに涼しいなと思ったら堺くんの靴と間違えてた!」とエピソードを披露。堺は「その日は撮影現場用のサンダルで帰りました。足のサイズがぴったりなんですよ!(笑)」と打ち明ける。そして吉瀬は堺、井川とのシーンを「同窓会のような気分で、撮影は一瞬で終わってしまった」と回想していた。
坂元は青砥、一色は須藤の中学生時代をそれぞれ演じている。坂元は「最初はプレッシャーを感じて『どうしよう!』と。とにかく堺さんの作品をたくさん観て、中学生の頃を演じるにふさわしい人間になれればと思いました」と話し、本作でスクリーンデビューを果たした一色は「須藤にとって大切な時代になるということを感じていたので、うまく井川さんにつなげられるようにキャラクターを作っていきました」と思い返す。
土井はそんな2人をオーディションで選出したそうで、一色に関して「難しい役ですが、須藤が持っている“頑なさの中に見える純粋さ”を一色さんに感じたんです」とコメント。坂元については「まっすぐな部分をうまく表現していただきましたが、現場では『もうちょっとバカでいていいよ』と伝えました。やわらかさと硬さの両方を持った人ですね」と述べる。加えて堺は「坂元さんの心の中で揺らいでいる感じがすっごくよかった」と、井川は「一色さんには『そこに須藤がいた』と思えるほど、微動だにしない中でも心が燃えているような、強いものを感じました」と2人を称賛した。
「平場の月」は11月14日より全国ロードショー。「ある男」の向井康介が脚本を手がけた。
堺雅人の映画作品
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坂元愛登くん、どこかで見覚えある
と思ったら「不適切にもほどがある」
のキヨシ君じゃないですか!!!
堺さんの中学時代を演じるって
ナイスキャスティング👍✨✨✨
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