宮本亞門が能登の今を描いたショートフィルム、石川で先行公開 主演は鹿賀丈史

2

41

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 8 10
  • 23 シェア

演出家の宮本亞門が企画・脚本・監督を担当したショートフィルム「生きがい IKIGAI」が、6月20日に石川のユナイテッド・シネマ金沢、イオンシネマ金沢、イオンシネマ白山、シネマサンシャインかほくで先行公開。7月11日より東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。

「生きがい IKIGAI」ポスタービジュアル

「生きがい IKIGAI」ポスタービジュアル

大きなサイズで見る(全2件)

2024年1月1日に石川県能登地方を震源とした能登半島地震が発生。その8カ月後、同地域は豪雨という再びの災害に見舞われた。宮本は能登でのボランティア活動に参加して、地元の人々の声を聞き、復興への思いに触れたことで「生きがい IKIGAI」を企画した。

地震により家が倒壊してしまった信三は、心を閉ざし生きる希望を見失っていた。ある日、ボランティアの青年との会話をきっかけに少しずつ笑顔を取り戻し、もう一度生きることに目を向けていく。鹿賀丈史が信三、常盤貴子が信三の妻・美智子を演じたほか、根岸季衣小林虎之介津田寛治がキャストに名を連ねる。ポスタービジュアルには「それでも、生きることは喜びだと信じたい──」とコピーが添えられた。YouTubeでは予告編が公開中だ。

「生きがい IKIGAI」の配給はスールキートスが担当。なお本作の撮影時に集めた現地の人々の声を手塚旬子がドキュメンタリー作品として昇華した「能登の声 The Voice of NOTO」が併映される。この興行で生まれた収益の一部は、能登復興のために寄付される。鹿賀、常盤、宮本のコメントは下記の通り。

映画「生きがい IKIGAI」予告編

鹿賀丈史 コメント

昨年の元旦に能登地方を襲った大地震、そしてその後に起こった水害、
この2つの災害に能登の人々がどれだけ心をまたカラダを痛めつけられているのかと思うと気が気ではありませんでした。
そういう想いをしている時に、宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、
即参加したいという意思を伝えました。
少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました。
撮影自体は亞門さんの想いの強さもあり、丁寧に丁寧に撮影を重ねました。
このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません。

常盤貴子 コメント

宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。
私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。
とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。
それもそのはず。
スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。
亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。
今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います。

宮本亞門 コメント

能登の被災者が「元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか」と語り、
現地の女性が「突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない」と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。
だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。
その思いで30年ぶりにメガホンを取りました。
この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように。

この記事の画像・動画(全2件)

©︎「生きがい/能登の声」フィルムパートナーズ

読者の反応

  • 2

Marin @marin915

6月20日に石川のユナイテッド・シネマ金沢、イオンシネマ金沢、イオンシネマ白山、シネマサンシャインかほくで先行公開。7月11日より東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。
「#生きがい IKIGAI」 https://t.co/JX8xDjIyWO

コメントを読む(2件)

宮本亞門のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 宮本亞門 / 鹿賀丈史 / 常盤貴子 / 根岸季衣 / 小林虎之介 / 津田寛治 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。