映画「
出演の決め手は“グァダニーノ監督作であること”だったというクレイグは「20年ほど前にローマでルカと出会ったんだ。彼はいつか一緒に映画を撮ろうと言ってくれて、ついに映画『クィア/QUEER』で実現した。ルカが長年、映画化を望んでいた作品に参加できて、とてもうれしく思っているよ」「ルカとの撮影はとても楽しかった。自由な気持ちで役に臨むことができた」と振り返る。
またクレイグは、リーに命を吹き込むためには、小説を書いたバロウズ自身の私的生活を深く知ることが不可欠だと考えたという。「僕はウィリアム・バロウズの内面にあるものを発見したいと思った。彼がドラッグをやり、精神的、身体的にも危険な方向に自分を追い込んでいたことは知っていた。だから、何が彼をそこに追いやったのかを知ることが鍵だった」と役作りを語る。インタビューや講義の映像、テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の出演回などを観て、バロウズの仕草や話し方などを研究したことも明かした。
グァダニーノは「ダニエルは才能あふれる俳優で、(自分が演じる役の)素材に対して脅威を感じない最高のアーティストなんだ。僕たちはすぐにウィリアム・バロウズを優しく寛大で、献身的な人間として、最高にロマンチックに描き出そうと同意した。そしてダニエルは、愛を求めて苦悩する男を見事に体現してくれた」と述懐。さらに「ダニエルが表現するユーモアはスクリーン上で最高に映えるんだ。彼はバロウズの内に内気さや謙虚さを見出した一方で、バロウズの偉そうでにぎやかな一面の裏に、非常に繊細な男がいるということを忘れなかった」と役への理解の深さをたたえた。
「クィア/QUEER」は、5月9日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
※「クィア/QUEER」はR15+指定作品
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ダニエル・クレイグが「クィア/QUEER」出演を決めた理由、演技のキーポイント語る - 映画ナタリー https://t.co/Yq559NENd5