“殺しのプロ”描く「ゴルゴ13」から映画「アマチュア」主人公にエール

ラミ・マレック主演のスパイスリラー映画「アマチュア」と、さいとう・たかをによるマンガ「ゴルゴ13」の特別ビジュアルが完成。あわせて、さいとう・プロダクションより「アマチュア」への応援コメントが寄せられた。

本日4月11日に日米同時公開を迎えた「アマチュア」では、戦闘経験ゼロの気弱なCIA分析官チャーリー・ヘラーが頭脳を武器に、妻サラの命を奪った国際テロ組織に復讐するさまが描かれる。「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」のジェームズ・ホーズが監督を務め、チャーリー役のマレックのほか、ローレンス・フィッシュバーン、レイチェル・ブロズナハンらが出演した。

「ゴルゴ13」は狙った獲物を確実に仕留めるスナイパーの活躍を描くハードボイルド作品。さいとう・たかをが1968年にビッグコミックで連載を開始し、さいとうが2021年に死去したあとも、彼が立ち上げたさいとう・プロダクションにより連載は継続している。

解禁されたビジュアルは、人に向かって銃を撃つことさえもできない“アマチュアスパイ”チャーリーと、“殺しのプロフェッショナル”ゴルゴ13が背中合わせに佇む構図。正反対の2人ながら、両者とも殺しの使命を背負い覚悟をたたえた瞳を向けている。

そんなチャーリーに対し、さいとう・プロダクションは「さいとう・プロダクションが日々制作を続ける『ゴルゴ13』というキャラクターは、高額の報酬で標的の狙撃を請け負うプロですが、非常に安い額で依頼を受けることがたまにあります。そんな時彼は、情にほだされたりしているのではなく、ただ依頼人がその額を用意するのにどのくらいの犠牲を払ったのかという『本気度』を計っている気がします。その意味で、確実なプロに依頼するのではなく自らの手による復讐を誓った本編の主人公の『本気』には敬意を表します」とコメント。「そして以下に、命のやりとりに関するゴルゴのセリフを引用して主人公へのエールとしたいと思います。『この世界は、病的な用心深さと、それ以上の臆病さを持ちあわせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ…………』」と続け、チャーリーが繰り広げる予測不能な復讐劇に向けてメッセージをつづった。

映画「アマチュア」本予告