本作は米ニューヨークでストリップダンサーとして働くアノーラが、ロシアの新興財閥の息子イヴァンと“契約彼女”から結婚へと突き進む物語。しかし、彼の両親から反対されたことで事態は大騒動に発展していく。
映像にはアノーラとイヴァンが勢いのままに旅先のラスベガスで結婚式を挙げるシーンを収録。テイク・ザットの「Greatest Day」をバックに、2人が路上で抱き合い踊る姿も切り取られた。この教会は、いつでも車で乗り付けて挙式ができる24時間営業の“ドライブスルー教会”として知られており、過去にはブリトニー・スピアーズやマイケル・ジョーダン、浜崎あゆみらも式を挙げたそう。
本作が最高賞のパルムドールを獲得した第77回カンヌ国際映画祭で審査員を務めた是枝は「ショーン・ベイカー監督の人間愛を体現した全ての登場人物に拍手を!」とつづり、長谷川は「全ての女の子、女性に観て欲しい。表層的な振る舞い、虚構と真実。強がりは自分を守る盾になり。でも、そろそろ気づいてるはず。本当のあなたは?」と推薦。そして連続テレビ小説「虎に翼」で知られる吉田は「目を逸らさず正面から描いてもエンターテイメントは成立する。『目を瞑らすな、言い訳するな』と、セックスワーカーを描き続けてきたショーン・ベイカーから突き付けられた気がしました」と語った。
さらにお笑い芸人の
「ANORA アノーラ」は、2月28日より全国ロードショー。
※「ANORA アノーラ」はR18+指定作品
映画「ANORA アノーラ」本編映像(幸せの絶頂!2人の結婚式)
是枝裕和(映画監督)コメント
ショーン・ベイカー監督の人間愛を体現した全ての登場人物に拍手を!
長谷川京子(俳優)コメント
全ての女の子、女性に観て欲しい。
表層的な振る舞い、虚構と真実。
強がりは自分を守る盾になり。
でも、そろそろ気づいてるはず。
本当のあなたは?
吉田恵里香(脚本家)コメント
今までエンタメがキラキラとコーティングをして目を瞑ってきたものの中には、あらゆる社会問題と女性蔑視が詰まっている。目を逸らさず正面から描いてもエンターテイメントは成立する。「目を瞑らすな、言い訳するな」と、セックスワーカーを描き続けてきたショーン・ベイカーから突き付けられた気がしました。
バービー(お笑い芸人)コメント
幸せなんてつかめなくて当たり前! 人生はミスしてなんぼ、まずはアノーラみたいに手を出さなくちゃ! アノーラと一緒に飲んで語りたい!
豊田エリー(俳優)コメント
ショーン・ベイカー監督の眼差しは信頼できる。
この“アニー”に銃はいらない。言葉の弾丸が鋭くもコミカルに私の心を撃ち抜いた。好き!!
一生鳥かごから出られないであろうアイツより、ずっと気高く自由で逞しいよ、アニー。
尾崎世界観(クリープハイプ)コメント
電池の残量が0%になるまですべて感情を使い果たす。そんなアノーラを見ていると、こまめに充電ばかりしている自分が情けなくなる。言葉にならないあのラストシーンを握りしめて、もっと思い切り生きていこうと思った。
ジェーン・スー(コラムニスト / ラジオパーソナリティ)コメント
うまい話はおとぎ話ではない。でも、それでよかったんだと思う。
自分が抱えた現実に真正面から対峙していくことができたのは、アノーラだけだったのだから。
大切なのは、それだけなのだから。
ゆっきゅん(DIVA)コメント
アニー、いや、アノーラ! あなたの人生は極彩色のジェットコースターで大音量、愚かで眩しく素直で美しい。予想がつくような展開でも全く飽きない139分。激しさの中で隠れていた優しさが露わになってゆくような終盤の二人が愛おしかった。
戸田真琴(文筆家 / 映画監督 / 元セクシー女優)コメント
かわいくて、セクシーで、有能で、どこか空っぽ。
今この瞬間も、アニーみたいな女の子は世界中にいて、自分の足で歩いている。
アニーは、物語のためにいるんじゃない。
物語のほうが、アニーに伴走する悦びを味わうときが来たのだ。
山田佳奈(脚本家 / 監督 / 舞台演出)コメント
「あなた人生イージーに生きてきたでしょ?」
言ったことのある言葉が、ブーメランのように返ってきて、中指を立てた。ふざけんなよ、どうせお前も同じだろって。女だからその痛みが死ぬほど理解できて、最後一緒に泣いてしまった。
森田望智(俳優)コメント
魔法が解けてようやくアノーラの物語の1ページ目をめくることができるラストシーン。
こんな歪で美しいシンデレラストーリーをずっと観てみたかった気がします。
辛酸なめ子(漫画家 / コラムニスト)コメント
もはや普通のシンデレラストーリーや玉の輿は、オールドハッピーエンドなのかもしれません。アノーラを応援しながら観ていたら、いつの間にか自分が生きる力をもらっていました。
宇垣美里(フリーアナウンサー / 俳優)コメント
乱痴気騒ぎな冒頭から誰がこんなビターな味わいの余韻を予想できようか。
自ら幸せを掴み取らんと、感情をむき出しに暴れ、罵り、戦うアニーが愛おしくて眩しくて。
勝手に戦友みたいな気持ちで、
ふざけんなよ…!と爪が食い込むほどに拳を握っていた。
枝優花(映画監督 / 脚本・写真家)コメント
この地球で生きている限り、誰もが未熟でままならない。人生は理不尽でどこか壊れている。
なのにどうして皆、自分だけはまともだと証明したがるのだろうか。
そんなもの本当はいらないと言ってほしいはずだ。
そうだ、どうだっていいじゃないか。
どこまでも愚かで破滅的なこの人生を大闊歩していけばいい。
ショーン・ベイカーの映画は、いつだってどうしようもない私たちを抱きしめ祝福してくれる。
奥山大史(映画監督)コメント
物語の浮き沈みに合わせて、光も色も構図も絶妙に変わってゆく。
アナモルフィックレンズと35ミリフィルムの組み合わせによってこそ映し出せるカットの数々にくらくらしました。
ひらりさ(文筆家)コメント
幸せってなんだろう。
好きなだけお金を使えること? 頼れる家族がいること? 愛する人と末長く暮らすこと?
それとも……。
メディア産業と資本主義が人々にかけた魔法を、ショーン・ベイカーはユーモアたっぷりに解いて見せる。
それは、自分なりの幸福を諦めない、すべての人への人生讃歌だ。
アノーラ、世界一かっこいいヒロイン!
こがけん(お笑い芸人)コメント
スクリーンから溢れ出るのはTHE人間味!
傷だらけでぶつかり合う欠点だらけの人々を、つい愛さずにはいられない。
怒りのアノーラから放たれる大量のFワードの爽快さたるや!
アノーラがアノーラを生きることが、こんなにも清々しいなんて!
土岡哲朗(春とヒコーキ)コメント
主人公アニーは、王子に選ばれたからそれまでの生活を脱出できたシンデレラ。でも、彼女にも幸せになる権利がある。浮かれたラブストーリーではない。自分の尊厳を守る戦い。
伊藤さとり(映画パーソナリティ / 映画評論家)コメント
自分を持った強い女性、アノーラが大好きだ。
愛すべきイゴールに泣かされる度、好きになった。
不器用だけど純粋な彼の言葉は、全世界の人の心を溶かすはず。
社会の外れ者応援団、ショーン・ベイカーの愛がいっぱい詰まった最高傑作がここに!
深爪(コラムニスト)コメント
全編に渡って描かれる“性”と“生”。幸せを求め、時に傷つきながらも貪欲に気高く逞しくサバイブしてきたアノーラが最後に手に入れたものとは。ただの“シンデレラストーリー”に終わらないラストシーンの余韻に浸ってほしい。
映画ナタリー @eiga_natalie
「ANORA アノーラ」20名の著名人が推薦
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