北欧の連続殺人事件をもとにしたゴシックミステリー「ガール・ウィズ・ニードル」公開

第97回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされている映画「The Girl with the Needle（英題）」が、「ガール・ウィズ・ニードル」の邦題で5月16日に公開決定。トランスフォーマーが配給を担う。

本作は第1次世界大戦後のコペンハーゲンを舞台にした北欧ゴシックミステリー。お針子として働くカロリーネは、工場のオーナーと恋に落ちるも身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。すでに妊娠していたカロリーネは、もぐりの養子縁組斡旋所を経営する女性ダウマと出会う。

「ゴッドランド／GODLAND」で知られるヴィク・カルメン・ソンネがカロリーネを演じたほか、トリーネ・デュアホルム、ベシーア・セシーリが出演。映画はデンマーク、ポーランド、スウェーデンの合作となる。YouTubeでは特報が公開中だ。

監督・脚本を担った「スウェット」のマグヌス・フォン・ホーンは、本作を「大人のためのおとぎ話」と紹介しながら、「デンマーク史上もっとも物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう」と語っている。

「ガール・ウィズ・ニードル」は東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、WHITE CINE QUINTO（ホワイト シネクイント）ほか全国でロードショー。

映画「ガール・ウィズ・ニードル」特報

マグヌス・フォン・ホーン コメント

「ガール・ウィズ・ニードル」は大人のためのおとぎ話です。私は、はるか昔に起こった物語を語る際にこの手法を選びましたが、現代の私たちにとって非常に身近な問題、つまり貧困に陥り苦難を強いられる人々をどう描くかというテーマが含まれています。そしてまた、本作はデンマーク史上もっとも物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう。