子供視点の小学校はサスペンスフル「Playground」予告解禁、小島秀夫らのコメントも

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第94回アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストに選出されたベルギー映画「Playground/校庭」の予告編がYouTubeで解禁。あわせてポスタービジュアル、場面写真、著名人コメントが到着した。

「Playground/校庭」ポスタービジュアル

「Playground/校庭」ポスタービジュアル

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「Playground/校庭」場面写真

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「Playground/校庭」場面写真

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本作はどこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を7歳の少女ノラの視点から紡ぐ72分の“学校映画”。ノラが悪夢のような日常をサバイブする姿や、ある日校庭で衝撃的な光景を目撃するさまが描かれる。約100人の中から見出されたマヤ・ヴァンダービークがノラを演じ、「あさがくるまえに」「またヴィンセントは襲われる」のカリム・ルクルー、「神様メール」「ハッピーエンド」のローラ・ファーリンデンが共演した。

予告編には、初めての学校に不安を抱く内気な性格のノラが集団生活になじめずにいる様子が収められた。兄のアベルがいじめを受けるカットも確認できる。これが長編デビュー作となった監督のローラ・ワンデルは、社会の縮図でもある学校をあたかも戦場のように描き、そこでサバイブするためにはもう純真無垢ではいられない子供たちの葛藤と恐怖、そして幾多の苦難の果てに成長していく姿を映し出した。

本作をひと足早く鑑賞した小島秀夫は「『ありふれた教室』で起こる学校版『サウルの息子』だ」、河瀬直美は「ハッとさせられる現実に胸が締め付けられる衝撃のラスト」、森達也は「すごいものを観た。ただそれに尽きる。すごい映画じゃない。だって映画を逸脱している。震えた」とそれぞれコメントした。

「Playground/校庭」は3月7日より東京・新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座ほか全国でロードショー。なお本作は世界中で29の賞を獲得し、第74回カンヌ国際映画祭ではFIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)に輝いた。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

映画作品情報

映画「Playground/校庭」本予告

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

カメラは、いっときも少女から離れず、表情だけを追い続ける。
観客は、彼女の内側に籠る孤立、孤独、苦しみ、哀しみを、最も近い距離で共有する。
本作は「ありふれた教室」で起こる学校版「サウルの息子」だ。
彼女の身の丈から覗く学校世界は、無垢でも平穏でもない。
兄妹たちの“涙の抱擁”に始まり、最後は、また彼らの“涙の抱擁”で終わる。
この涙の変遷。この痛みは、何なんだ。恐るべき映画だ。

河瀬直美(映画作家)コメント

ハッとさせられる現実に胸が締め付けられる衝撃のラスト
誰かをしっかり抱きしめて、そのぬくもりを感じていたくなる

森達也(映画監督 / 作家)コメント

すごいものを観た。ただそれに尽きる。すごい映画じゃない。だって映画を逸脱している。震えた。一夜明けて余韻がまだ残っている。こんな体験は初めてかもしれない。

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©︎2021 Dragons Films/ Lunanime

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takas。 @mh_takashi

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