長編アニメーション「
ピーター・ブラウンによる児童書「野生のロボット」シリーズを原作とする本作の主人公は、無人島に漂着した最新型アシストロボット・ロズ。動物たちと接することでロズに心が芽生え、ともに島の危機を乗り越えていくさまが描かれる。
「ロズに魂が入っていく様子を声で表現できる綾瀬はるかさんすごい」という感想が寄せられると、綾瀬は「ここが一番難しいところだと思っていました。ロボットで、表情があまりあるわけではないので、決まったマニュアルの話し方から、徐々に人間的になっていく感じが一番難しかったです」と伝える。また今回の吹替で初めて経験したことを問われると「しっかりしたロボットの声が初めてで、マニュアルで『~です』というところから徐々に『~なの』に変わっていく過程が自分の中で違和感がありました。たくさん話し合いながら演じました」と振り返る。
キツネのチャッカリを演じた柄本は、もともとキツネが好きだったそうで「ストップモーションアニメの主人公のキツネがすごく好きで。このお話をいただいたときに俺得だと思ってすごくうれしかったです」と思い返し、「チャッカリは人間味ではなくてキツネ味があって、感情の起伏のあるキャラクターだと思いました。ちゃんと見栄っ張りで、ちゃんと寂しがり屋なところがすごく愛らしくて。そこの感じを少しでも出そうと思って演じました」と語った。
ロズに育てられる雁のキラリに声を当てたのは鈴木。「自身とキラリに重なるところはあるか?」という質問が飛ぶと「キラリはポジティブだと感じるところが多くて、時間が掛かりそうなことも次のステップに進んでいく力があると思いました。僕も同じタイプで、落ち込んでいるときも次に進もうとするところが重なりますね」と回答する。
イベント中には、ハリセンボンの2人も実は雁の吹替を担当していたことが明かされた。綾瀬は「気付きませんでした。エンドロールで、え? 出ていらっしゃったんだと思いました」と正直に告白。柄本は「場面を言われて思い出すと確かに2人の声だ!となりました」と話し、観客の中で気付いた人が3人ほどだったことには「作品にとってはいいことだと思いますよ。それだけ入り込んでいたんだと思います」とコメントした。
続いて本作にちなみ「プログラムを超えて成長してみたいこと」というテーマで登壇者たちがトークを展開。近藤は「人間は似ている人が3人ぐらいいると言いますが、私は30人以上似ている人がいるので、それが私に課せられたプログラムだと思います。それを超えて、似ている人が毎年1人ずつ増えていって『~じゃねえよ!』と言える人が増えるといいなと思っています」と述べる。箕輪は「人より胃袋が小さいので、これからプログラムを超えて肉を食べ尽くしたいです」と意気込んだ。綾瀬が「もともと、ジャンプ力が強いのですが、自分のプログラムを超えてバーン!と飛んでみたいんです」と口にすると、柄本も「まさかですが、被りました! 僕もジャンプ力を超えたいです。小学校からアニメの主人公が塀にジャンプして飛び乗る姿に憧れていて、プログラムを超えてできるようになりたいです」と願う。そして鈴木は「僕は寝るのがすごく好きで、できればずっと寝ていたいんです。中学のときに最高で18時間くらい寝たことがあります。でも、あまり寝たくない自分もいるので、寝ずに健康に生きていけるプログラムに変更して、いろいろできることを増やしたいです」と語った。
最後に綾瀬は「映画を3回くらい観ましたが、観るたびにそれぞれの動物の細部に目がいって、観るたびに感動しました。何回観ても楽しめる映画です。小さなお子様から大人の方まで楽しめる映画になっていると思います」とアピールし、イベントの幕を引いた。
ドリームワークスが制作した「野生の島のロズ」は全国で公開中。
映画「野生の島のロズ」予告編(ロングバージョン)
綾瀬はるかの映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
【舞台挨拶レポート】綾瀬はるか「野生の島のロズ」で一番難しかったことは?柄本佑はキツネ役に「俺得」
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