映画「
染井為人の同名小説をもとにした本作は、一家殺人事件の容疑者として死刑判決を受けた鏑木慶一の、343日間にわたる逃走劇を描いたサスペンスエンタテインメント。刑事・又貫は彼と出会った沙耶香、和也、舞を取り調べるが、4人の知る鏑木はそれぞれまったく別人のような人物だった。鏑木を横浜が演じ、沙耶香役で吉岡、和也役で森本、舞役で山田杏奈、又貫役で山田孝之が出演した。
横浜は「エモーショナルな人間ドラマになっています。自分の中でも1つの集大成になった作品です」と挨拶。「鏑木は自分が信じてもらえない状況に陥り、脱獄をする。正しいとは思えない行動ですけど、彼の真意や目的を見失わないことを一番大事にしていました。それをずっと維持するのはとても苦しかったです」と吐露する。そして5つの顔を持つ逃亡犯を演じたことに「20代の彼が必死に考えて、みんなの前に現れるんです。なので監督やメイク部と相談してリアルを追求しました。やりすぎるとコスプレになってしまうし、町の中にいても紛れられるということを意識しました」と振り返る。
藤井は4年越しの企画が実現したことに触れ「時間が掛かったからこそ、お互いがレベルアップしたのかなと。4年を掛けなければ、これだけのキャストやスタッフは集まらなかった。天命というか、期せずして運命がぶつかる瞬間があるんだなと思いました」と胸がいっぱいの様子を見せる。吉岡は「自分の人生を生きられていることがどんなに尊いか。生きている喜びを最後に感じていただけるような作品になっています」とアピールした。
撮影が行われたのは2023年の夏と2024年の冬。森本は「夏の撮影では滝のように汗をかいているし、冬の撮影では吐息が白かったり。時間軸を大事にしたからリアルさが出ているのかなと思うし、自分と重ねて観ることもできる」と回想する。夏編では1日のみ撮影に参加したという山田杏奈は「舞としての時間経過があるので、そのときのために髪を染めました。よかったら注目してほしい」と呼びかける。山田孝之は「夏編でとんでもなくストレスが掛かってしまって。冬編の頃はちょっと毛量が薄くなっていたかも…」と告白して周囲を和ませたあと「皆さんを追い込む立場ではあるんですが、板挟みになる役柄でもあるので『これはハゲる』と毎日思っていたんです」と打ち明けた。
中盤には、横浜と共演する中で知った“正体”を各キャストがフリップで披露するコーナーも。「生身」と回答した吉岡は「アクションシーンは全部横浜さんがやっていて、危険を顧みず、すべてを映画に捧げている。心がむき出しの状態で演じられていた」と目線を送り、「仕事人」と答える山田杏奈も「常に何かを考えていらっしゃる印象。藤井さんとお話しされているときも、2人でずっと真剣に考えていた」と続ける。「おしゃべり」と書いた森本は「撮影中は役柄もあり、あまり会話をしなかった。食事に行ったときも目が合わなかったんです。でも撮影後は笑顔で話してくれたので『優しい人だ』と好きになりましたね」と笑顔を見せる。
さらに山田孝之は「水」と書かれたフリップを出し、突然「その心は?」と横浜に投げかける。横浜が「え……。なんですか? 体が水でできているから?」と応じると、山田孝之は「正解です。実は書くときに迷っていて、皆さんに聞いて回ったんです。その段階で大喜利が始まってしまったので、ふと頭に出てきたのが『水』で……。あとは流星に振ろうと(笑)」と明かした。
そして自らの“正体”を聞かれた横浜は「なし」と返答。「自分のことをあまり伝えたくないというか、役者の仕事はミステリアスでいることだと思っていて。人柄を知られて作品に影響するのも……と思うので『なし』かなと」と補足する。MCが「やっぱり水みたいですよね」と発言すると、山田孝之は「僕が一番近かったですよね?」と自信満々に述べた。
最後に横浜は、上映前の観客に向け「純粋な気持ちで観ていただきたいです。『信じるとは』ということや、冤罪の怖さについて突き付けられましたし、(鏑木の)希望を持って生きている姿に心を動かされました」と言葉を紡ぐ。加えて「我々の覚悟や思いが込められているので、ぜひ受け取ってください」と語りかけ、イベントの幕を引いた。
「正体」は11月29日より全国でロードショー。
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