池松壮亮は何を失い、見つける？妻夫木聡・水上恒司ら共演の映画「本心」ポスター

池松壮亮が主演を務め、石井裕也が監督・脚本を担った映画「本心」より、ポスタービジュアルが到着した。

同作は、技術が発展し続けるデジタル化社会の功罪を描写するヒューマンミステリー。今と地続きにある少し先の将来、「大事な話があるの」と言い残して“自由死”を選んだ母の本心を知るため、池松扮する青年・石川朔也が最新のAI技術で仮想空間に母をよみがえらせるさまがつづられる。

ポスターには、朔也が進化する時代に翻弄され、自身の“存在”や“本心”を見失っていく様子や、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、妻夫木聡、田中裕子演じるキャラクターの姿が切り取られた。「AIで“心”を再現したとき 人は何を失い、何を見つけるのか」というコピーが添えられている。

この映画は、平野啓一郎による原作小説を読んだ池松が、全幅の信頼を寄せる石井に「今やるべき作品」と企画を持ち込んだのをきっかけに作られた。池松は「自分がまだ言葉にできない、実感のない不安が、全て描かれていて『これは自分の話』と思わされました。あまりにも強いインパクトを感じる出会いでした」と原作の印象を明かす。池松に薦められて原作に触れた石井も「傲慢な言い方をすれば、自分の話だと感じました。主人公が抱えている不安は今後確実に自分も追体験するものでしょうし、その状況においてどう生きるかを物語の柱にすれば画期的で面白い映画になると確信しました」と語った。

「本心」は、11月8日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

映画「本心」予告