「ネネットとボニ」「ハイ・ライフ」で知られる
本作はフランス・マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルーを主人公に据え、彼がかつてアフリカのジブチに駐留する外国人部隊に所属していた頃の訓練の日々を描いた物語。いつしか上官に憧れともつかぬ思いを抱いていくガルーのもとに、新兵のサンタンが入隊する。社交的な性格でたちまち人気者となったサンタンに対し、ガルーは嫉妬と羨望の入り交じった感情を募らせ、やがて彼を破滅させたいと願うようになっていく。「汚れた血」「ポンヌフの恋人」の
「ムーンライト」のバリー・ジェンキンスや「aftersun/アフターサン」のシャーロット・ウェルズが本作からの影響を公言。BBCが2019年に発表した「女性監督映画ベスト100」では第4位にランクインし、米TIME誌の2023年度版「過去100年の映画ベスト100」にも選出されている。
予告ではガルーの目線から、端正な顔立ちの新兵サンタン、もう1人のキーパーソンである上官フォレスティエたちと過ごすジブチでの日々が切り取られていく。
文筆家の五所純子は「『意志の勝利』を撮り、褐色の肉体を祝い、深海の極彩色に潜った、レニ・リーフェンシュタールの、いかがわしい問いが沸き立つ」と推薦。映画評論家の樋口泰人は「目的も意味も生産性も欠いた映画の純粋運動の祭典。あくまでも効率化を目指す現代社会のシステムに対して静かに、そして粘り強く抵抗し別の道を探すめまいのようなクレール・ドゥニの映画。脳はひたすら覚醒するばかりである」とコメントを寄せた。
「美しき仕事 4Kレストア版」は5月31日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開。
横川シネマ @yokogawacinema
【美しき仕事】広島最終週(12-18日)は、レイトショー21:00から上映中‼️15日休映なので、ご注意ください。
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