仲野太賀が大河ドラマ「豊臣兄弟!」主演、演じる豊臣秀長は「誰かの太陽になり得る」

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2026年放送の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の制作・主演発表会見が本日3月12日に東京・NHK放送センターで行われ、主演の仲野太賀、脚本を担当する八津弘幸、制作統括の松川博敬が出席した。

仲野太賀(左)と、脚本の八津弘幸(右)。

仲野太賀(左)と、脚本の八津弘幸(右)。

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戦国時代を舞台とする本作は、強い絆で天下統一を成し遂げた豊臣秀吉・豊臣秀長兄弟を描くサクセスストーリー。「秀長が長生きしていれば天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐・豊臣秀長を主人公に、知恵と勇気をもって武功の数々を実現させていくことで、万民が笑って暮らせる太平の世を作るという夢を抱く兄弟の姿が描かれる。

仲野太賀

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仲野は「大河ドラマの主演を演じるのはあまりにも遠い夢で、驚きました。今日まで実感がなくて」と言葉を紡ぐ。「名前が“たいが”なので『いつかやれたらいいね』といじられることもありました(笑)。これまでたくさんの仕事をさせていただいて、一つひとつの積み重ねでここまで来れたと思います。全部がつながっていたんだなと思えてうれしかったですね」と笑顔を見せた。

八津弘幸

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本作でどのような兄弟像を描きたいかと質問された八津は「普段はあまり当て書きをしないタイプ」と前置きしつつ「最近の豊臣秀吉のイメージは『腹に一物を抱えたサイコパス』という感じだったのですが、本作ではもっと天然でカラッとしているお兄さんを描ければと。振り回されるけれどやっぱりお兄ちゃんが大好きな秀長を、太賀さんならしっかり演じてくれると思った」と語った。

制作統括の松川博敬。

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仲野太賀

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松川は仲野について「等身大の人物を泥臭くエネルギッシュに演じ、見る者の心を鷲づかみにする唯一無二の俳優」と評する。2011年に大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で豊臣秀吉の三男・秀頼を演じた仲野は「豊臣家には縁があるんですよね」としみじみ。「(秀頼を演じたときも)大きな反響をいただいたんです。あの役を演じられてステップアップできた思いがあった」と述懐する。今作で秀長を演じることについては「補佐役として大変な部分はあるが、大きな野望を抱いてまい進する姿には『秀長にしか見えない世界があるんだな』と思いました。秀長にとって秀吉は太陽のような存在なのかなと。兄弟として『この人がいるからがんばれるんだな』と想像しています」とコメント。そして仲野は「でも、秀長も誰かの太陽になり得る部分がある。どの時代でも誰かの太陽になることはできると思ってて。このドラマでは生きるか死ぬかの激しい時代でも兄弟愛や家族愛など人間同士のドラマがしっかり描かれるのかなと思います」と発言した。

仲野太賀

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撮影までに習得したいスキルについて問われた仲野は、「所作や殺陣の技術はもちろん、まずは体調管理に気をつけたいですね」と回答する。また「戦国時代を生きるにあたって、人を斬ったりなど現代の目線では信じられないこともあります。演じる上でカロリーだったり、たくさんのイマジネーションが必要になる」と言及。「できる限り当時の思いに寄り添いながら、誠実でありたいと思います」と言葉に力を込めた。

「豊臣兄弟!」は2025年夏にクランクイン予定。2026年1月よりNHKで放送される。演出は渡邊良雄が担う。

八津弘幸 コメント

「そりゃ日本で脚本を書くなら、いつかは大河を目指したいです」
20年前、僕が事務所に入るときに、どうやらマネージャーに言った身の程知らずの一言らしいです。すみません全く覚えてません(笑)。おそらくちょっとした軽口だったのだと思います。でもその言葉を真に受けたとても素直なマネージャーさんが、行く先々、ことあるごとに、八津は大河を書きたい!と声を大にして猛アピールしてくれたおかげで、僕は少々小っ恥ずかしかったですが、今こうして、光栄極まる機会を頂くことができました。言ってみるもんですね。気に留めてくださった皆さま、ありがとうございます。
おかげで、大きな高揚感と同時に、恐怖のどん底です。しかも扱うのは王道中の王道、戦国時代。ヤバいです、これまでの良作の数々と比べられてしまうパターンです。すでにプレッシャーで押し潰されそうな毎日ですが、そんな時は弟を誘ってスーパー銭湯へ行くのです。週一ペースで行ってます。あれこれ相談したり、馬鹿話もして、立ち直ります。頼りになる有能な弟がいてくれて本当によかった……というわけで、豊臣秀長です。最高の補佐役といわれる秀吉の弟ですが、果たしてその真意はどうだったのか。秀吉は秀長を本当のところどう思っていたのか。僕も弟と湯船に浸かりながら、思いをはせてみたいと思います。
いつの日か僕らが天下を取って「八津兄弟」が大河ドラマ化されることを夢見て……という軽口もまた実現するかもしれません……しねーわ!(笑)。

松川博敬 コメント

天下人・豊臣秀吉の一代記である「太閤記」。この日本史上最も有名なサクセスストーリーを「兄弟の絆」というテーマで令和の時代によみがえらせます。これまでダイナミックなエンターテインメント作品を数多く手掛け、話題作を連発してきた八津弘幸さんに脚本を託します。
主人公は弟の豊臣秀長。兄・秀吉の天下取りをただいちずに支えつづけた「天下一の補佐役」といわれています。
秀長は兄の天下統一を見届けたのち病に倒れます。その後の秀吉の暴走と豊臣家の没落は周知のとおりです。
「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた、彼の利他的な生きざまは、混迷をきわめる現代社会を生きる我々に、生きるヒントを与えてくれるものになるかもしれません。
主役を演じるのは仲野太賀さん。等身大の人物を泥臭くエネルギッシュに演じ、見る者の心をわしづかみにする唯一無二の若手俳優です。
1963年「花の生涯」に始まった大河ドラマの歴史は、今作で64年目を迎えます。私にとって(そして多くの大人たちにとって)幼少のころに出会った大河ドラマは、歴史に興味を持つきっかけになってきたのではないでしょうか。この企画を考えるにあたり、未来を担う子どもたちにとってそんな「歴史への興味の扉」としての大河ドラマの役割を強く意識しました。小学生でも楽しめる、歴史初心者にもわかりやすい、家族みんなでご覧いただける大型娯楽時代劇をお届けしたいと切に願っています。

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物書きモトタキ @motoyaKITO

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