エリセが「マルメロの陽光」以来31年ぶりとなる長編として発表した本作は、元映画監督と、謎の失踪を遂げたかつての人気俳優の記憶をめぐるヒューマンミステリー。22年前、映画の撮影中に俳優フリオ・アレナスが失踪する。当時の映画監督でフリオの親友でもあったミゲルは、失踪事件を追うテレビ番組に証言者として出演することに。このたび公開された映像には、ミゲルがフリオと過ごした苦い青春時代を思い返しながら、彼との出会いなどを語る場面が収められた。
エリセの「ミツバチのささやき」「エル・スール」に共通し、彼が生涯描き続けるテーマとして知られているのは“スペイン内戦後の暮らし”。本作でも、フランコ独裁政権下で生き抜いてきた人々の葛藤が静かに描かれており、生涯を通じて1つのテーマを突き詰めるエリセの強い意志がうかがえる。映像ではミゲルとフリオのほかにも、独裁政権に対する抗議デモに参加し、のちに有名になった人物たちのエピソードが語られる。
「瞳をとじて」は、2月9日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。キャストには
映画「瞳をとじて」本編映像<フリオとミゲルの出会い>
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