短編オムニバス「HAKUSHI PROJECT」第2弾、渋谷悠・森田博之の監督作を上映

“俳優の俳優による俳優のための”映画製作プロジェクトの第2弾「HAKUSHI PROJECT vol.2」が、10月7日より東京・下北沢トリウッドで上映される。

俳優主体のクリエイティブ集団・ワークデザインスタジオが始動し、2022年10月に短編オムニバスとして劇場公開された「HAKUSHI PROJECT」。ワークショップを通じて作品を製作し、興行収入はそれぞれの作品に関わった監督・俳優・スタッフに還元される。

「HAKUSHI PROJECT vol.2」は2本の短編映画により構成。渋谷悠監督作「お姉ちゃんのダメ出し」では、両親を交通事故で失った姉妹の物語がつづられる。森田博之監督作「消える陽」は、1990年代に実際に起きた無差別テロ事件を現代に置き換え、当事者の証言にもとづく構成のフィクションとして制作された。

「お姉ちゃんのダメ出し」には井内友理恵、木下真愛、卯ノ原圭吾、かんた、田中麻友、中村雄貴ら、「消える陽」には堀さやか、中村雄貴、中村更紗、森戸マル子、卯ノ原、澤田和宏らが出演。両監督からのコメントは以下に掲載している。

渋谷悠 コメント

大切な人に、伝えたいことを伝えるタイミングって案外ないと思いませんか？
いつでも言えると思っているからこそ、ついつい先延ばしにしてしまう。
ちょっとずつ想いが大きくなり、いつの間にかなんて言ったらいいか分からなくなる。
そんな時、あなたはどうしますか？
これは、タイミングを逃した言葉が伝わるまでの、とある姉妹の物語。

森田博之 コメント

1995年3月。当時10歳の私はその事件がどの程度重大で、どのような種類の犯罪で、その暴力が人々に与えた影響というものを理解できなかった。
小学校から帰ってきて夕方のテレビが緊急報道で占拠されていて嫌だったというくらいだ。
それから28年が経った。あの地下鉄で起きた事件を知らない人はどれほどいるだろうか。
今回、若い俳優とこの事件を知ることに意義があると思い制作しました。